2016年6月16日(木)、VIPO内ホールに於いて、一般社団法人日本映画テレビ技術協会(MPTE)のご協力のもと、「3時間でいっきにわかる! 映像基礎知識セミナー」を開催しました。
普段なかなか腰を据えて学ぶ機会のない映像分野の「基礎知識」から「最新技術」に至るまで、わずか3時間(60分講義×3部構成)で理解を深めることを目的とした本セミナーに、当日は映像コンテンツビジネスに携わる企業の営業職・事務職の方や映像制作に携わる新人スタッフの方など、70名以上もの幅広い世代の方々にお集まりいただきました。受講後のアンケートでは、「実践的な話が多く参考になった」「このような機会は少ないので貴重な場だった」などのご意見をいただきました。
第1部では、“ハイビジョン番組制作の生みの親”である東海大学非常勤講師の出口忠夫氏を講師に招き、映像のしくみと知っておくべき映像基礎用語について詳細に解説していただきました。
第2部では、“ハイビジョン・4Kなど高精細映像のプロフェッショナル”であるソニーPCL株式会社の諏佐佳紀氏を講師に招き、75インチ&65インチの4Kモニターによる実際のHDR(ハイダイナミックレンジ)映像視聴を交えながら、テレビ・シネマ・メディアにおける4Kの事例について解説していただきました。
第3部では、再び出口忠夫氏を講師に招き、今後の4K・8K映像の将来的な展望について解説していただきました。また、本セミナーの締めくくりとして、長年幅広く最新映像技術の開発と普及に取り組んできた両講師より、時代を問わず不変となる映像知識の“本質”について、実体験に基づいたお話を披露していただきました。
【日時】2016年6月16日(木) 14:30~18:00 (14:00 受付開始)
【会場】 映像産業振興機構(VIPO)ホールR(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2F)
【参加費(税込)】 一般:5,000円/VIPO会員:3,000円
【定員】70名(事前申込制・先着順)
【主催】特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
【協力】一般社団法人日本映画テレビ技術協会(MPTE)
■出口忠夫(でぐち・ただお)/東海大学工学部非常勤講師
[略歴] 1973年日本放送協会に入局し、金沢局勤務を経てNHK放送センターでドラマ及びドキュメンタリーのカメラマンとして制作技術業務に従事。1986年ハイビジョン専任グループ発足以来、「ソウル五輪」「中国大黄河」「BBC共同制作ドラマ“ジンジャーツリー”」など数多くのハイビジョン番組の制作とハイビジョン機器の開発・整備を担当。2006年放送技術局長を最後にNHKを退職し、NHKメディアテクノロジーにて3Dや4K事業の推進に当たった。
■諏佐佳紀(すさ・よしのり)/ソニーPCL株式会社コンテンツサービス事業部
ビジュアルソリューション部シニアテクノロジーマネージャー
[略歴] 1990年ソニーPCL入社。2D、3Dのハイビジョン編集やイベント・博覧会向けの大型・特殊展示映像に多く携わり、ポストプロダクションのテクニカルスーパーバイザーとなる。 その後、4K、8Kなどの高精細映像を中心とした 技術開発・サポートにも取り組み、現在に至る。