VIPOは、将来の映像産業を担う俳優の発掘と育成を目指し、第一線で活躍する映画監督による、俳優養成の2日間集中講座第4弾を2018年2月22日(木)、23日(金)に開催しました。
今回は、映画『笑の大学』やドラマ「警部補・古畑任三郎」「世にも奇妙な物語」シリーズで知られ、テレビ東京4月クールドラマ「ヘッドハンター」を演出する星護監督を講師に迎え、両日とも講義、台本による少人数分けグループの実践的な芝居のレッスンを実施しました。
参加者は、計17人(男性8人・女性9人)。16歳から61歳まで、映像を目指す若者から、舞台での経験を積んだベテランまで多種多彩な受講者の方たちが集結しました。2日目のワークショップ終了後の懇親会では、監督と役者たちが熱く語り合い盛り上がりました。
▼第1回 犬童一心監督および渡部亮平監督によるワークショップの開催レポートはこちら
▼第2回 竹下昌男監督によるワークショップ&オーディションの開催レポートはこちら
▼第3回 篠原哲雄監督によるワークショップ&オーディションの開催レポートはこちら
【開催日時】
2018年2月22日(木)・23日(金)〈2日間〉
1日目:10:00~17:00 2日目:10:00~21:00(懇親会開催) 両日9:30受付、昼休憩あり
【講 師】
星護(ほし まもる)監督(映画『笑の大学』、TV「警部補・古畑任三郎」、TV/映画「世にも奇妙な物語」シリーズなど)[プロフィール]
【参加者】
17人(男性8人・女性9人)
【参加費】
30,000円(税込)
【主催・会場】
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
午前 ウォームアップ
受講者の皆さんの自己紹介タイムの後、ウォームアップを兼ねてグループに分かれて、全員が声を出しながら本読み開始。その後、テレビドラマの撮影現場を想定した演習に移りました。
午後 緊迫するシーン
刑事と犯人の取調室でのやりとりを練習しました。監督は、ワークショップを半日経てだんだん分かってきた受講者本人のキャラクターを引き出しながらの演出も行ないました。
午前 動きながらの会話劇
ペアになり、読み合わせ・動きの合わせをして、移動しながらの感情を込めた芝居を練習しました。
午後 いよいよ感動的なシーンの演習へ
午前中に引き続き、ペアでの演習。同じ台本でも別な解釈で感動が生まれた瞬間があり、演技の可能性がいくつも提示されるような演習となりました。中には他の受講者の演技に心打たれて涙を浮かべている参加者の姿もありました!
星監督の乾杯挨拶の際に、受講者の夢を聞いていきたいということで、乾杯後の歓談では、一人一人と、本人の夢や今後のことなどを語り合いました。受講者同士も打ち解けて、遅くまで盛り上がる夕べとなりました。
・とても勉強になった2日間…さみしい、もっと受けたかったです。
・楽しく内容の濃いワークショップでした。
・他のワークショップでは、なかなか体験出来ないことなので新鮮で面白かったです。
・実践的なアドバイスが多く、今度の現場で活かしたいと思うことが多々ありました。
・星監督は、私たち俳優と一緒に新しい可能性を探ろうとしてくださっているのがよく分かって、どうすることが良いのか考えるきっかけを与え続けてくださいました。
1958年生まれ。新潟県出身。早稲田大学卒業。共同テレビジョン所属。ゼネラルディレクター。映画監督。共同テレビジョン入社後、89年にTVドラマ「奇妙な出来事・電話のある風景」で初めて演出を手掛ける。以降、圧倒的な映像センスとスタイリッシュな演出でヒット作を数々放つ。
<主な作品>
【映画】『世にも奇妙な物語 映画の特別編』(00)、『笑の大学』(04)、『僕と妻の1778の物語』(11)、
【TVドラマ】「世にも奇妙な物語」(90〜)、「幕末高校生」(94)、「警部補・古畑任三郎」(94)、「名探偵 明智小五郎」(94~99)、「いいひと。」(97)、「ソムリエ」(98)、「小市民ケーン」(99)、「僕の生きる道」(03)、 「僕の歩く道」(06)、「金田一耕助シリーズ」(04〜09)、「高校入試」(12)、「dinner」(13)、「山田くんと7人の魔女」(13)、「テミスの剣」(17)、「ヘッドハンター」(18)ほか