VIPO(ヴィーポ)は、運営を担う文化庁「令和4年度メディア芸術海外展開事業」の一環として、「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2022」に出展いたしました。
3年振りにリアルのみでの開催となった「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2022」は、メイン会場であるヨハネス・ケプラー大学を含め、オーストリア・リンツ市内の11ヵ所の会場で、2022年9月7日(水)~11日(日)の5日間にわたり開催されました。
今回の企画ディレクターには、アートディレクター、キュレーターの山本麻友美氏を迎え、「next to me, next to you」をテーマに、第25回文化庁メディア芸術祭アート部門の受賞者である、山内祥太氏、平瀬ミキ氏2名のアーティストに現地へ渡航いただき、パフォーマンスや作品展示を実施いたしました。
日程 | 2022年9月7日~11日 |
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場所 | ヨハネス・ケプラー大学他リンツ市内(オーストリア・リンツ市) |
テーマ | Welcome to Planet B – A different life is possible! But how? |
参加アーティスト | 953アーティスト |
協賛パートナー | 337 |
イベント数 | 425イベント |
来場者 | 71,000名 |
ヨハネス・ケプラー大学内にある緑豊かなSound Parkに大型サイネージを設置し展示された『舞姫』は、「人間の皮をかぶったゴリラ」の映像とスピーカーから流れる大音量の音楽が人目を引き、道ゆく人が次々に足を停めてじっくりと鑑賞していました。また、アーティストへ熱心に質問をしている方も多く見られました。
パフォーマンスは、雨の合間を縫って、会期中に計7回実施。1回につき最大300名と多くの人々が鑑賞に集まりました。鑑賞者はサイネージのゴリラとリンクするパフォーマーの動きに魅了された様子で、本作はフェスティバルの中で最も注目された作品の一つになりました。
アーティスト:山内祥太
展示場所:ヨハネス・ケプラー大学 Sound Park
パフォーマンス実施日時:2022年9月7、9、10日(計7回)
第25回文化庁メディア芸術祭アート部門で新人賞を受賞した平瀬ミキの『三千年後への投写術』は、Ars Electronica Gardens Exhibitionの展示会場であるScience Park 4内に、新作1点を含む計3点が展示されました。
暗室で鑑賞する作品の性質上、普段はテレフォンブースとして使用されている小さなスペースを利用して展示したため、一度に鑑賞できる人数は1~2名程度となり、鑑賞者は暗闇の中で作品としっかりと向き合うことができる空間となりました。光と音の比較的派手な展示が隣接していましたが、暗室に入るとその音も遠くなり、静かな空間の中で1人で見る作品はより際立ち、鑑賞者の印象に残ったようです。作品を鑑賞している来場者の表情は伺うことができませんが、鑑賞後に作品のバックグラウンドについて興味深くご質問される来場者が多くいらっしゃいました。
アーティスト:平瀬ミキ
展示場所:ヨハネス・ケプラー大学 Science Park 4
>>クリエイター紹介ページ:「クリエイターズ・ファイル2022」アート部門・エンターテインメント部門(メディア芸術海外展開事業HP内)
https://jmaf-promote.jp/en/creators_file/art/2022/
「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2022 」公式サイト
Wrap-Up:https://ars.electronica.art/aeblog/en/2022/09/13/wrap-up-festival-2022/
メディア芸術海外展開事業 サイト
https://jmaf-promote.jp/
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)映像事業部
「メディア芸術海外展開事業」事務局
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