VIPO(ヴィーポ)では、映画の国際共同製作を推進し、国際的な感覚や知識を持ち広く世界で活躍する若手映画制作者を育成することを目的として「VIPO Film Lab」を開催しています。
2度目の実施となる本コースでは、昨年に続き脚本コースの参加者と共に、今年からは「ファーイースト映画祭」にて同時開催されているFOCUS ASIAの企画マーケット「ALL GENRES PROJECT MARKET」およびワーク・イン・プログレス部門「FAR EAST IN PROGRESS」への参加者も募集し、4月26日から28日の3日間で実施いたしました。
本年度は下記3名のプロデューサーが選出され、更に2名が同行し、計5名での参加となりました。また、昨年に続き、今年も本プログラムのアドバイザーとして、和エンタテイメントの小野浩輔プロデューサーにもご参加いただきました。
「ファーイースト映画祭」FOCUS ASIA の企画マーケット「ALL GENRES PROJECT MARKET」では、11の開発中の企画が選出され、初日の最初のプログラムで各企画の参加者が1組ずつ登壇し、モデレーターからの質問に回答する形で各10分程度、企画の紹介が行われました。初日と2日目の午後の時間では、企画ごとにテーブルが用意され、1 on 1ミーティングのための時間に充てられました。また、初日の夜は、台湾のTAICCAがスポンサーとなった Co-production Awardが参加企画の中から選出され、シンガポールとオランダの企画『Amoeba』が受賞しました。
FOCUS ASIAのもう一つの部門「FAR EAST IN PROGRESS」では、ポスプロ段階にある、8つの企画が選出され、初日の午後に、映画祭の第2会場である映画館にて各作品の紹介と10分程度のポスプロ中の映像の上映が行われました。こちらの上映は、選出された8つの企画のプロデューサーと映画祭のプログラマー、セールスエージェントと配給会社のみが参加可能で、上映後には映画館のロビーでカジュアルな懇親会が行われました。本格的な商談の時間は翌日の午後、同じ映画館のカフェで各企画ごとにテーブルが用意され、開催されました。
脚本個別指導の様子
脚本コースのメインプログラムであるEAVEのスクリプト・コンサルタントであるClare Downs氏による個別指導は、FOCUS ASIAの最終日(3日目)に実施されました。事前に提出された英訳脚本と、プロデューサーと監督によるNOTES OF INTENTIONを基に、1対1の環境で約1時間しっかりと、企画の主旨に寄り添う形で、脚本へのアドバイスがなされました。
また、上記のプログラム以外に、毎日のランチではFOCUS ASIAの参加者が同じレストランで交流しながら、ディナーでは、「ファーイースト映画祭」やTie That Bindの参加者とも顔を合わせる機会が設けられました。大規模な映画祭とは違い、参加者全員が身近な環境の中、濃い密度でネットワーキングできるのが、ウディネの魅力だと再認識しました。
グローバルな視野を持ち国内外で活躍できるプロデューサー、監督、脚本家など業界プロフェッショナルを育成する場、それが「VIPO Film Lab」です。
実践トレーニング、ワークショップ、オンライン講座など、目的別に様々な人材トレーニング等を準備しています。
VIPO Film Lab事務局
特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)
映像事業部 担当:山田・伊藤
e-mail: vipofilmlab@vipo.or.jp