左から、小野光輔氏、MO Zhulinプロデューサー
JIANG Xiaoxuan監督
矢田部吉彦氏、VIPO統括部長・森下美香 VIPO(ヴィーポ)は、国際映画祭マーケット事務局とのパートナーシップのもと、優秀企画に対して「VIPO Film Award」を授与しています。「VIPO Film Award」の目的は、日本との国際共同製作を目指す海外プロデューサーや監督の発掘と、現在進行形の企画トレンドをつかみ日本での企画開発に活かしていくこと、そして海外マーケット事務局との提携・連携により日本企画と海外マーケットとの懸け橋となることです。
アジアを代表する国際映画祭の一つ「釜山国際映画祭」に併設するコンテンツマーケットACFM(Asian Contents & Film Market 2023、10/7~10)内で開催された企画マーケット「APM(Asian Project Market)」には、海外からの出資や共同製作を求める30企画がアジア各国から選出されました。
各企画のプロデューサーや監督からのピッチを受け、「VIPO Film Award」審査委員2名とVIPO事務局による審査の結果、以下の企画に「VIPO Film Award」を授与しました。
左から、長谷川安曇氏(通訳)、広瀬奈々子監督
北原栄治プロデューサー、小出大樹プロデューサー また、今回APMに選出された日本企画の一つ広瀬奈々子監督の企画「What’s Love Got to Do with It?」(仮英題)が、「CJ ENM Award」と「ARRI Award」の2冠を達成し、授賞式会場を大いに沸かせました。広瀬監督は、令和4年度文化庁委託事業「日本映画の海外展開強化事業」日本の映画関係者の短期実践研修に参加し、米国ニューヨークの講師による講義を受け、本企画をブラッシュアップした上での受賞となりました。また、プロデューサーである小出大樹氏は、VIPOが主催する「VIPO Film Lab」国際プロデューサーコースを受講中のプロデューサーです。
◉ 受賞者
・企画名:「To Kill a Mongolian Horse」
・製作国:中国
・監 督:JIANG Xiaoxuan氏
・プロデューサー:TAN Chui Mui氏, MO Zhulin氏
◉ 審査委員
・小野光輔氏(和エンタテインメント)
・矢田部吉彦氏(元「東京国際映画祭」プログラミング・ディレクター)
◉ 審査コメント
作品のイメージが上手く伝わるプレゼンテーションであり、監督の意図が明確でした。実現性が高いと判断されたことも高い評価に繋がりました。
◉ 受賞者のコメント
JIANG Xiaoxuan監督、MO Zhulinプロデューサー
「VIPOから賞をいただけてとてもうれしいです! 私たちのストーリーが海外の観客の心に響く可能性があるということは、私たちにとって大きな意味があります! この賞金は、今後の映画製作の予算として、私たちを大いに助けてくれるでしょう! 私たちにチャンスを与えてくれて、本当にありがとうございます!」
◉ 「CJ ENM Award」「ARRI Award」
・企画名:「What’s Love Got to Do with It?」(仮英題)
・製作国:日本
・監 督:広瀬奈々子氏
・プロデューサー:北原栄治氏(分福)、小出大樹氏(K2Pictures)
◉ 受賞者のコメント
広瀬奈々子監督
「脚本の執筆期間が長かったので、海外の方々に認めていただけたことで大変大きな自信になりました。今作の題材となっているLGBTQファミリーについてたくさんの方とお話して、日本の状況が世界的に遅れをとっていることを改めて知る機会にもなり、この映画を制作する意義を改めて感じているところです。いただいた2つの賞を励みに、これから出会うスタッフキャストとともに作品を大切に育てたいと思います。」
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
グローバル事業推進部:森下、山田、山下
E-mail:matching@vipo.or.jp ※お問い合わせの際は件名に、「VIPO Film Award」とご明記ください。