国立映画アーカイブの「令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業」の一環として、2024年1月26日(金)に、毎年好評を博している「全国映画資料アーカイブサミット」を今回もオンライン(無料)にて開催いたします。
本事業は、平成30年度~令和4年度文化庁事業「アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における映画関連の非フィルム資料)」として実施され、令和5年度から国立映画アーカイブに移管されました。過去の年度から継続して今年度もVIPOが受託し、運営しております。
5回目の開催となる今回のサミットでは、望ましい映画資料アーカイブの構築に向けて議論を深めるべく、地域連携をテーマにしたシンポジウム、映画館にまつわる資料アーカイブや映画分野の展覧会キュレーションに関する発表など多様なプログラムを予定しています。ぜひ奮ってご参加ください。
【主 催】国立映画アーカイブ(令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業)
【運 営】特定非営利活動法人映像産業振興機構
日時 | 2024年1月26日(金)10:30~17:00(予定)オンライン開催 ※Zoomシステムを使ったライブ配信での開催となります。お申込み後、メールにて視聴のご案内をいたします。 ※オンライン開催のため、ご自身で視聴できる環境をご用意ください。 |
---|---|
定員 | 500名(事前登録制、先着順) ※お申し込み後にメールにてご案内するURLは、お申込みいただいたご本人様用になります。他の方への転送ではご視聴いただけません。必ずご本人様によるお申し込みをお願い申し上げます。 |
参加費 | 無料 |
申込締切 | 1月25日(木)17:00まで ※定員に達し次第受付終了 |
※ご登壇者:敬称略
開会 (10:30~10:40予定) |
事務局 挨拶 国立映画アーカイブ |
---|---|
第1部:報告 (10:40~10:50予定) |
■タイトル データベース「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)」の新規連携 ■内容 本事業で開発し2023年7月より一般公開がスタートした、連携する全国の映画資料館のデータベースを横断検索できる「映画資料所在地情報検索システム」(以下JFROL)に、令和5年度事業にて新たに1館の映画資料データベースが連携する予定です。今回の連携の方法や工夫についてお話しいたします。 ■登壇者 JFROLと調布市立図書館の映画資料データベースの連携 事務局/佐藤 友則 |
第2部:報告 (10:50~11:20予定) |
■タイトル 映画資料をめぐる国立映画アーカイブの新たな取り組み ■内容 国立映画アーカイブでは、2023年度より全国の映画資料館を対象にした重複する映画資料の頒布を開始、また5月には新たな映画資料ポータルサイトを開設しました。蓄積する同一映画資料の有効活用を目指した頒布の取り組みの状況報告と、新たな所蔵映画資料データベースの制作・公開についてお話しいたします。 ■構成・登壇者 1.重複する映画資料の頒布事業 宮本 法明(国立映画アーカイブ研究員) 2.ウェブサイト「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」の開設 岡田 秀則(国立映画アーカイブ主任研究員) |
休憩 | 10分 |
第3部:報告 (11:30~12:00予定) |
■タイトル 映画資料展―2023年現地報告 ■内容 コロナ禍をようやく脱した2023年は、映画の展覧会が盛んに開始された年にもなりました。この年の様々な映画資料展の中から、映画衣裳の展示を含む日本画展、日本の特撮映画の欧州版ポスター、日本の古典アニメーションに関する展覧会について、各関係者からそれぞれのキュレーションや映画資料を魅力的に見せる工夫などについてお話しいただきます。 ■構成・登壇者 1.甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性(会場:京都国立近代美術館、東京ステーションギャラリー) 登壇者:山口 記弘(東映株式会社・経営戦略部フェロー) 2.娯楽映画の黄金時代・日欧映画交流(会場:インスティトゥト・セルバンテス東京) 登壇者:ダニエル・アギラル(映画史研究家、翻訳家) 3.「日本アニメーションの父」政岡憲三とアニメーションの現在(会場:帝京大学総合博物館) 登壇者:堀越 峰之(学芸員) |
休憩 | 60分 |
第4部:セミナー (13:00~14:15予定) |
■タイトル 映画資料と著作権~文化的活用とデジタルアーカイブをめぐって ■内容 ポスターやスチル写真などの宣伝材料、シナリオ、映画美術などの製作関連資料、映画人・映画団体の資料など幅広い内容を含む「映画資料」。その文化的活用を考える際に留意しなければならない著作権等について、映画関係の事例にも詳しい数藤弁護士にわかりやすくお話しいただきます。博物館や美術館でさまざまなデジタルアーカイブの権利処理に取り組むご経験から、近年の動きもご紹介いただきます。 ■講師 五常総合法律事務所 パートナー弁護士 数藤 雅彦 |
休憩 | 15分 |
第5部:セミナー (14:30~15:20予定) |
■タイトル 映画資料最前線―映画館文化発掘の試み ■内容 映画資料は、映画作品にまつわる資料ばかりではありません。地域の映画館文化のアーカイブへの理解を深める事例として、失われた全国各地の映画館の情報をオンラインで公開されている方、鳥取県で映画資料を通じて「映画の郷土史」を発掘されている方より、それぞれの活動についてお話しいただきます。 ■構成・登壇者 1.かつてそこに映画館があった-「消えた映画館の記憶」について 澤田 佳佑(サイト「消えた映画館の記憶」管理人) 2.鳥取県の映画文化研究-映画資料が語る地方の映画文化史 佐々木 友輔(鳥取大学地域学部准教授)、杵島 和泉(鳥取大学地域学部) |
休憩 | 10分 |
第6部:シンポジウム (15:30~16:45予定) |
■タイトル 映画資料アーカイブと地域連携―その可能性を探る ■内容 映画資料のアーカイブにとって、それぞれの地域社会との連携は重要です。映画資料の保存・整理・活用における地元コミュニティとの関係、あるいは地域の企業、研究家、コレクター、映画ファンなどとのつながりは、映画資料アーカイブの諸活動を促し、未来の有機的な運営につながるものです。各地の資料館のご担当者の立場から「地域連携」をテーマに事例や課題を共有いただき、理想的なアーカイブや連携のあり方を考えるオープンな議論を行います。 ■登壇者 パネリスト : 小津安二郎松阪記念館│岩岡 太郎(研究員) 茅ヶ崎ゆかりの人物館│加藤 厚子(運営アドバイザー) 羽島市映画資料館│近藤 良一(相談役) 神戸映画資料館│田中 晋平(研究員) モデレーター: 国立映画アーカイブ│岡田 秀則(主任研究員) |
事業説明/閉会 (16:45~17:00予定) |
事務局 |
※諸般の事情で内容が変更・中止される可能性がございますことをあらかじめご了承ください。
歴史的・文化的価値のある我が国の貴重な文化関係資料が散逸・消失することのないよう、アーカイブの構築に向けた資料の保存及び活用を図るための望ましい仕組みの在り方について調査研究等を行い、映画関連の非フィルム資料のアーカイブに係る中核拠点の形成を図るため、当該分野のネットワーク化を推進することにより、分野全体のアーカイブの構築・運営や共同利用の促進等を行うことを目的としています。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
令和5年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業事務局
E-mail: nonfilm.archive@vipo.or.jp
※お問い合わせは、件名に「全国映画資料アーカイブサミット2024」とご明記ください。
文化庁「令和4年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業(撮影所等における非フィルム資料)」において2023年1月30日(月)にオンライン開催いたしました「全国映画資料アーカイブサミット2023」の記録動画を公開しておりますので、併せてご覧下さい。
※本動画の公開は、2024年3月末までの予定です。
構成・登壇者
1.JFROLの新たな連携・改修そして次のステップへ
事務局/佐藤 友則
2.資料整理のためのデータベース管理とJFROLへの連携
北九州市立松永文庫 学芸員 凪 恵美氏
構成・登壇者
登壇者:サイファ。 岡野 登氏(グラフィックデザイナー)
聞き手:国立映画アーカイブ 主任研究員 岡田秀則氏
講師
骨董通り法律事務所 弁護士(日本・ニューヨーク州) 福井健策氏
構成・登壇者
1.シアターキノ発行「MOVIE LINEUP」について
シアターキノ(北海道・札幌市)代表 中島 洋氏
2.上田映劇発行「上田映劇ジャーナル」について
上田映劇(長野県・上田市)編成 原 悟氏
講師
ナカバヤシ株式会社 ビジネスプロセスソリューションカンパニー
図書館ソリューション営業部 林 茂和氏
モデレーター:国立映画アーカイブ 主任研究員 岡田秀則氏
パネリスト:
世田谷文学館 主任学芸員 庭山貴裕氏
北九州市立松永文庫 学芸員 凪 恵美氏
木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)担当キュレーター 戴 周杰(たい・しゅうき)氏
NPO法人北の映像ミュージアム 理事長 佐々木純氏
京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 木下千花氏