VIPOが、京都府と主催しております、第16回「京都映画企画市」の企画コンテストが10月5日(土)にハートピア京都にて開催されました。多数の応募書類より選出された5企画のプレゼンテーションが行われ、審査の結果、優秀映画企画が決定いたしました。
また、2023年度の優秀映画企画パイロット映像『サバイバル忍者』の完成披露上映も開催され、馬杉雅喜監督と脚本の三井玲衣氏による舞台挨拶も行われました。
そして、2016年度の優秀映画企画としてパイロット映像を制作した『黒の牛』(蔦哲一朗監督)が、国際共同製作を経て、本企画市の優秀映画企画から初長編化を果たしました。今年度の「第37回東京国際映画祭<アジアの未来>部門」にて上映されることが決定しました。
【企画名】『引かれ者の小唄』
【企画者】企画・監督:栗本慎介/ 企画・脚本:島村 隆
江戸末期。与力・辰之進は、罪人の半次郎を市中引き回しで刑場まで送り届けることとなった。ところが半次郎は、長年奉公した商家の主人を殺した罪で磔になるにも関わらず、馬上で小唄を口ずさむ。態度に不審を抱いた辰之進は、刑場までの五つの場所でひとつずつ望みの物を与える代わりに、本心を聞き出そうと駆け引きを試みる。やがて道中で、その真相を知ることになるが…。
「この企画の題材、従来の時代劇では誰も作っていなかった“市中引き回し”のアイデアがとても良かった。まだ詰めが甘い部分はあり、他のファイナリストの企画も個性があり面白かったが、長編化を見据えて成立させる可能性を感じて選出した。」
栗本慎介氏「魅力的な企画が並ぶ中で、まさか受賞できると思っていなかったので、非常に驚いています。すぐにパイロット版製作が始まるので気が抜けないですが、ぜひ面白い作品にして、長編化に繋げられるよう、京都の撮影所のお力を借りて頑張っていきたいと思います。」
島村 隆氏「審査員に今回いただいたご指摘を活かして、キャスティングなど企画内容もさらに再考して、良い企画にしたいと思います。」
・犬童一心:映画監督
・須藤泰司:東映株式会社 映画企画部 ヘッドプロデューサー
・和田 隆:映画評論家/プロデューサー
350万円相当のパイロット版映像(短編)制作の権利/京都太秦の撮影所協力(予定)
主催:京都府、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
共催:KYOTO Cross Media Experience 実行委員会
後援:経済産業省近畿経済産業局
映画・映像制作者(監督、プロデューサー等)を対象とした企画コンテスト。時代劇の拠点としての京都の優位性を生かし、映画・映像クリエーターが世に出ていく仕組みを構築することを目的として実施しています。「日本で唯一、メジャースタジオで自分の作品企画を映像化できるコンテスト」として、映画・映像制作者のみなさまの企画実現に向けたきっかけづくりの第一歩をサポートしてまいります。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)内
京都映画企画市 -Kyoto Film Pitching- 事務局
e-mail:kyoto.office@vipo.or.jp