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2024.12.25 事業報告
Netflix寄付講座「映画プロデューサー養成講座/基礎編 2024」(2日間/9月開催) 実施報告

VIPOは、Netflixと共催し慶應義塾大学の学生を対象に、9月26日(木)、27日(金)の2日間の日程において、寄付講座としてVIPOの人材育成セミナー「映画プロデューサー養成講座/基礎編」を実施しました。こうした寄付講座は、大学に対して特定の研究分野や教育プログラムに資金を提供し、その分野の発展や学生の教育支援を目的とし行っています。
 
本講座の講師には、早稲田大学名誉教授の安藤紘平氏。VIPOのホールにて対面(リアル)で開催し、慶応大学の様々な学部からプロデューサー志望の学生17名が参加しました。
 

 
プロデューサーに求められる広義の知識を体系立てて学べる本講座では“脚本”に重点を置いており、今回特に学生向けに基礎的な課題を中心に、読む力、書く力を養うためのノウハウを中心に学びました。2日目の後半では、『ぐるりのこと。』、『恋人たち』の橋口亮輔監督と安藤講師との対談形式のセッションをおこない、コンテンツ業界目指す学生たちに社会人になるにあたっての指南から映画制作の実際についてまで貴重なお話をしていただきました。また懇親会でも学生たちは講師から熱心にお話しを伺っていました。
 


安藤講師と橋口監督のトークセッション

 

受講者の声 VIPO実施アンケートより

第一線で活躍されている講師陣から深くリアルに学ぶことができ、理解が深まった
脚本の読み方・作り方を中心に教えて頂き、とても有意義でした。
プロデューサーという自分が目指す先が明確になりました。
教科書にない仕事に対して指針となるような事柄を多く学べた。
映画作りをプロデューサーと映画監督の目線からお話しを聞くことができ貴重な機会でした。

 
 

開催内容

プログラム内容

●1日目:9月26日(木)10:00~17:00
・プロデューサーの役割、マーケットの構造
・資金調達・企画の立て方
・プロデューサーに必要な脚本の基礎
・脚本を書くにあたって重要なこと
・モチーフ・テーマの見つけ方
 
●2日目:9月27日(金)10:00~16:00
・脚本構成の基本
・オープニングとエンディング・プロットポイント
・魅力ある台詞とは
・プロデューサーにとっての脚本の読み方
・制作予算を立てる
・資金を回収する
 
16:00~
橋口亮輔監督ご登壇 映画製作の実際 [安藤講師とトークセッション]
質疑応答
 
17:00
終了
 

対象者 映像コンテンツ業界のプロデューサー志望の学生
受講者 17名
会場 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ホールR

 
 

講師プロフィール

早稲田大学名誉教授 安藤紘平氏
1944年生まれ。1968年、早稲田大学理工学部卒業。同年TBS入社、2004年退職し早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授。日本映画監督協会国際委員。大学在学中から寺山修司主宰の劇団天井桟敷に所属、JALなどのCM、中島みゆきなどのMV、個人映像作家として活動。1969年、電子映像を使った日本初のフィルム『オー・マイ・マザー』でオーバーハウゼン国際短編映画祭入選、同作品は米国ゲッティ美術館、横浜美術館などに収蔵。1994年、ハイビジョン撮影を35ミリフィルムに変換した『アインシュタインは黄昏の向こうからやってくる』で、ハワイ国際映画祭銀賞特別賞、国際エレクトロニックシネマフェスティバル・アストロラビウム賞を受賞。その他、1973年『息子たち』がフランストノンレバン国際独立映画祭グランプリなど受賞歴多数。パリ、NY、LA、東京などの美術館のほか日本国立フィルムアーカイブに全作品が収蔵されている。

 
 

映画監督/脚本家 橋口亮輔氏
1962年7月13日生まれ。長崎県出身。
1992年、初の劇場公開映画『二十才の微熱』は、劇場記録を塗り替える大ヒット記録。2作目の『 渚のシンドバッド』(1995)は、ロッテルダム国際映画祭グランプリ、ダンケルク国際映画祭グランプリ、トリノ・ゲイ&レズビアン映画祭グランプリなど数々の賞に輝き、国内でも毎日映画コンクール脚本賞を受賞。
人とのつながりを求めて子供を作ろうとする女性とゲイカップルの姿を描いた3作目『ハッシュ!』(2002)は、第54回カンヌ国際映画祭監督週間に正式招待され、世界70カ国以上の国で公開。国内でも、文化庁優秀映画大賞をはじめ数々の賞を受賞。
6年ぶりの新作となった『 ぐるりのこと。』(2008)は、女優・木村多江に日本アカデミー賞主演女優賞はじめ数多くの女優賞を、リリー・フランキーには新人賞をもたらし、その演出力が高く評価された。
7年ぶりの長編となった『 恋人たち』(2015)は、キネマ旬報ベスト・テン(日本映画ベスト・テン第1位 新人男優賞、監督賞、脚本賞)、毎日映画コンクール(日本映画大賞)の他映画賞を総なめにした。最新作は本年2024年公開の『お母さんが一緒』。

 
 

お問い合わせ先

特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)
セミナー担当
Tel:03-3543-7531 Email:seminar@vipo.or.jp