VIPOは、将来の映像産業を担う俳優の発掘と育成を目指し、竹下昌男監督を講師に迎え、2016年12月5日(月)~7日(水)に実践的なレッスンを実施する「VIPOアクターズワークショップ」をしました。本ワークショップは、今年5月に犬童一心監督・渡部亮平監督を講師に迎えご好評いただいた「VIPO アクターズワークショップ」の第2弾となります。
今回は2017年秋、全国公開予定の映画 『ミッドナイト・バス』(文藝春秋刊)※1の出演者オーディションを兼ねたワークショップとなりました。受講対象は原作に登場する若者で、書類選考を通った計60人(男性35人/女性25人)の参加がありました。
※1 映画『ミッドナイト・バス』
公開予定:2017年秋 全国公開
撮影:新潟を主な舞台に、2017年2月~3月を予定
監督:竹下昌男 (『ジャンプ』新藤兼人賞)
原作:伊吹有喜 (『ミッドナイト・バス』第151回直木三十五賞候補)
脚本:加藤正人(『孤高のメス』『ふしぎな岬の物語』 日本アカデミー賞優秀脚本賞)
【ワークショップ】12月5と6日のいずれかに参加
12月5日(月)10:00~17:30(9:30集合)
12月6日(火)10:00~17:30(9:30集合)
【オーディション】午前と午後のいずれかに参加
12月7日(水)午前の部 10:00~11:30(9:30集合)
午後の部 13:00開始~14:30(12:30集合)
【対象】男性20歳以上30歳以下 / 女性18歳以上25歳以下の演技者 ※書類選考有
【参加者】計60人(男性35人 / 女性25人)
【参加費】¥5,000(税込)
【会場】特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ホールL/R 東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2階
【主催】特定非営利活動法人映像産業振興機構
【講師・審査員】『ミッドナイト・バス』監督 竹下昌男、映像産業振興機構 チーフプロデューサー本間英行
12月5(月)・6(火)のいずれかに参加、両日とも10:00~17:30
映画『ミッドナイト・バス』脚本の抜粋が事前に配布され、ワークショップ当日までに登場人物(兄と妹の役)のセリフを覚え、来歴、現在の心情、他の登場人物との関係性等、想像上の役作りをできる限りしてくるように指示が出されました。60人の参加者は、男女の人数バランスよく2組に分けられ、5日(月)と6日(火)のいずれかに参加。
当日は、冒頭10分で簡単な自己紹介の後、男女ペアになり、兄と妹の会話シーンの演技をスタート。兄妹に見えるような会話と間の取り方、空間を使った動き方、小道具の使い方、食べ物を食べながらの言い回しなど、監督から熱い演技指導と反復練習が行われました。
12月7(水)午前と午後のいずれかに参加
午前の部10:00~11:30 / 午後の部13:00~14:30
ワークショップと同じく、参加者60名は男女の人数バランスよく午前と午後の部に2組に分けられました。ワークショップで演じたシーン(カレーライスを食べている兄と、地元でアイドル活動をしている妹との掛け合い)で、男女ペアになりオーディションが行われました。本物のカレーライスを自分で準備して食べる演技をする男性、アイドルっぽい衣裳や髪の毛の色を金髪に変えてきて演技する女性もおり、ワークショップの練習を経てレベルアップした演技が次々と披露されました。
竹下昌男(たけした まさお)
1960年大分県生まれ。CF制作会社のプロダクション・マネージャーを経て、東陽一監督『ジェラシー・ゲーム』でフリーの助監督となり、藤田敏八監督『リボルバー』、大林宣彦監督『青春デンデケデケデケ』、エドワード・ヤン監督『ヤンヤン 夏の想い出』など多数の作品に参加、助監督としてのキャリアを積む。1993年以降は主に根岸吉太郎監督に師事し、2004年、『ジャンプ』にて長編デビュー。2011年、大林宣彦監督の監督補佐として『この空の花-長岡花火物語』制作に参加。この作品が縁となり、新潟を舞台にした伊吹有喜の小説「ミッドナイト・バス」の映画化へ向け準備が進められる。