2017年5月18日(木)にVIPOでは一般社団法人日本映画テレビ技術協会(MPTE)協力のもと、「3時間でいっきにわかる! 映像基礎知識セミナー」を開催しました。昨年6月に開催され好評だった本セミナーの2回目の開催となりました。(前回の様子はこちら)今回は放送・映画・アニメ業界の人々を中心に54名の参加がありました。
日々進化しつづける映像技術の「基礎知識」から「最新技術」までを、たった3時間で理解を深められるよう、「ハイビジョンから8Kまで」「2Dから3Dまで」「テレビから映画まで」幅広く最新映像技術の開発と普及に取り組んできた“ハイビジョン番組制作の生みの親” 出口忠夫氏、“ハイビジョン・4Kなど高精細映像のプロフェッショナル”諏佐佳紀氏の両名を講師に招き、4Kモニターでの実演や裏話を交えてわかりやすく解説しました。
受講後のアンケートでは、「技術職以外の視点での講義が良かった。」「映像が実際に見られて良かった。」「今後どういう展望があるか短時間で理解を深めることができた。」という声を頂くことができました。
第1部:映像の「基礎」~映像のしくみと知っておくべき用語解説~(60分/講師:出口忠夫)
映像のしくみ、~光や色の特性からハイビジョンでの情報伝達構造まで~や、映像コンテンツに関わる者として知っておくべき基本的な映像用語を説明していただきました。
第2部:映像の「現在」 ~テレビ・シネマ・メディアの事例から学ぶ「4K」~(60分/講師:諏佐佳紀)
4K映像の活用事例・制作事例を75インチ&65インチの4KモニターでのHDR(ハイダイナミックレンジ)映像視聴を交えながら、夕景の太陽の光や雲の輪郭、宮古島に寄せる波頭、一面の花畑での風に揺れるそれぞれの花の動きなど高画質映像の特徴を解説していただきました。
第3部:映像の「将来」 ~到来する「8K」時代と不変の映像基礎知識~(60分/講師:出口忠夫)
今後の4K・8K映像の将来的な展望について、視聴環境、放送展開とチャンネル配置、放送様式と規格の変遷などから解説していただきました。
出口忠夫(でぐち・ただお)氏
東海大学工学部非常勤講師、日本大学藝術学部非常勤講師
1973年日本放送協会に入局し、金沢局勤務を経てNHK放送センターでドラマ及びドキュメンタリーのカメラマンとして制作技術業務に従事。1986年ハイビジョン専任グループ発足以来、「ソウル五輪」「中国大黄河」「BBC共同制作ドラマ“ジンジャーツリー”」など数多くのハイビジョン番組の制作とハイビジョン機器の開発・整備を担当。2006年放送技術局長を最後にNHKを退職し、NHKメディアテクノロジーにて3Dや4K事業の推進に当たった。
諏佐佳紀(すさ・よしのり)氏
ソニーPCL株式会社 技術部門 テクニカルディレクター
1990年ソニーPCL入社。2D、3Dのハイビジョン編集やイベント・博覧会向けの大型・特殊展示映像に多く携わり、ポストプロダクションのテクニカルスーパーバイザーとなる。 その後、4K、8Kなどの高精細映像を中心とした 技術開発・サポートにも取り組み、現在に至る。
2017年5月18日(木) 13:30~17:00 (13:00 受付開始)
13:30~14:30 第1部:映像の「基礎」~映像のしくみと知っておくべき用語解説~(講師:出口忠夫)
14:40~15:40 第2部:映像の「現在」 ~テレビ・シネマ・メディアの事例から学ぶ「4K」~(講師:諏佐佳紀)
15:50~16:50 第3部:映像の「将来」 ~到来する「8K」時代と不変の映像基礎知識~(講師:出口忠夫)
17:00~16:50 終了
映像産業振興機構(VIPO)ホールR (東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル2階)
54名
・映像コンテンツビジネスに携わる非技術職(営業職・事務職等)担当者
・これから映像技術職としてのキャリアを築く映像制作会社の新人スタッフ など
一般5,000円/ VIPO会員3,000円
4月27日(木)告知開始 → 5月15日(月) 締切
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
一般社団法人日本映画テレビ技術協会(MPTE)