このたび、VIPOが運営する「Japan Content Catalog」(略称:JACC®)と「脚本データベース」が連携したことを発表いたします。
「JACC®」と「脚本データベース」が連携したことにより、映画・アニメなどの他ジャンルと同様に、「JACC®サーチ」で脚本の情報も一括して検索できるようになりました。平成30年2月26日時点で39,570本の脚本が検索可能です。
「JACC®サーチ」
「脚本データベース」
(1)「脚本データベース」の紹介
「脚本データベース」は、散逸する放送番組の脚本の保護を目的とした脚本アーカイブズ活動の一環として一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムによって運営されています。また、同コンソーシアムは、脚本データベースの運営と並行して全国から8万点以上の脚本を収集する活動も行っています。
「脚本データベース」では、収集された脚本の書誌データを閲覧することが可能です(公開情報はタイトル/キャスト/スタッフ/原著作権者〈脚本家・原作者〉/放送局/制作社/所蔵館など)。脚本の現物を閲覧できるように所蔵館情報が掲載されていることが脚本データベースの特徴です。
(2)対応言語
現在、「脚本データベース」は日本語のみの対応となっていますが、今後、他のジャンルと同様に英語への対応を進めていく予定です。
(3)期待される効果(英語への対応が進んだ場合)
「JACC®サーチ」では、映画・テレビなどすべてのジャンルを一括して検索できるため、今まで「脚本データベース」を閲覧していなかった海外バイヤー等が「脚本データベース」の存在を認知し、日本の脚本を端緒とした新たなビジネスが生まれる可能性が高まると考えています。
また、「JACC®サーチ」では、脚本家・原作者のライター名で検索すると、そのライターの作品がジャンル(映画、テレビ等)を横断して一覧で表示されるので、日本のライターの国際的なプロモーションにも繋がると考えています。
日本の放送アーカイブに対しては、昨今研究者を中心に欧米やアジア諸国から関心がよせられ、「脚本データベース」についても海外からのアクセスが増えつつあります。こうした中、今後は「JACC®」参加の他データベースと同じく「脚本データベース」の英訳版作成を進めてまいります。
さらに海外からの利用を念頭に、書誌のみならず脚本全文の英訳・多言語化(権利処理を含め)等の新たな展開を模索していきます。脚本全文の多言語発信は、DVD等未販売(絶版含む)により映像視聴が難しい「埋もれた名作」の再発掘の契機になると考えています。
「JACC®」との連携により、貴重なコンテンツに新たな切り口でふたたびスポットライトがあてられることを願う次第です。
※「JACC®」は株式会社ITSCの登録商標です。
【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)(担当:内島)
TEL:03-3248-5580 E-mail:vipoinfo@vipo.or.jp