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2018.11.07 事業報告
VIPO シネマ講座シリーズ「映画俳優・スタッフ養成セミナー ~映画脚本読み込み講座~」実施報告

VIPOでは、2018年10月25日(木)・26 日(金)の2日間の日程で、日本シナリオ作家協会理事長である脚本家の加藤正人氏による「映画脚本の読み込み講座」を実施しました。2017年9月開催され好評を博した講座の第2弾です。
 
1日目は、発想と構成の方法(モチーフからテーマ)、台詞とト書きの役割と特長、キャラクターの構築方法など、映画におけるもっとも重要な土台であり設計図である脚本を論理的に理解する講義でした。
 
2日目は、加藤氏ご自身の脚本から解説していただき、映画の名シーンから読み取る技術などを学びました。質疑応答では、2日間の講座内容について受講者から次々と活発な質問がなされました。
 
本講座の受講者は23名。シナリオ作家を目指す方や俳優をはじめ、映画・放送業界・ゲーム業界などからもプロデューサー、企画、監督・演出、脚本、撮影、宣伝など実際の映像制作業務に携わる方々が参加しました。講座終了後のアンケートでは、「濃厚な講義」、「期待以上の発見・勉強ができて満足」、「俳優としての視点だけではなく、脚本家やプロデューサー目線で作品づくりを知ることができた」、「脚本づくりはある論理的法則に乗っ取っており、非常に緻密に構成されているということがよくわかりました。」、「優れた脚本による映画の見方が様々な角度から鑑賞できるようになった。」などのポジティブな意見が寄せられました。映像コンテンツづくりに関わる、あるいはこれから関わろうとしているすべての方にぜひ受講してもらいたい内容だったと参加者の口々から聞こえました。
 
講座2日目の終了後には懇親会が催され、講義の中では聞けなかった現場のエピソードや映画論など加藤氏との尽きることのない談話に花を咲かせながら参加者同士交流し、大いに盛り上がりました。
 

 

【スケジュール&カリキュラム】

1日目 10/25(木)10:00~17:00(9:30 受付)

・シナリオの書式についての解説
・発想と構成(モチーフからテーマ、そしてパラダイムへ)
・台詞とト書き(テキストとサブテキストの意味)
・人物設定について
 

2日目 10/26(金)10:00~17:00(9:30 受付) 講座終了後 懇親会

・脚本解説
・映画の名シーンから読み取る技術
・質疑応答
 

【講 師】

脚本家 加藤正人氏脚本家 加藤正人氏(日本シナリオ作家協会理事長)
主な作品:『雪に願うこと』(2006、第18 回[2005 年]東京国際映画祭 東京サクラグランプリ)、『クライマーズ・ハイ』(2008、第32 回日本アカデミー賞優秀脚本賞)、『孤高のメス』(2010、第34 回日本アカデミー賞優秀脚本賞)、『天地明察』(2012)、『だいじょうぶ3 組』(2013)、『ふしぎな岬の物語』(2014、第38 回日本アカデミー賞優秀脚本賞)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016)、「火花」(2016 Netflix 第54 回ギャラクシー賞テレビ部門フロンティア賞)、『彼女の人生は間違いじゃない』(2017)、『ミッドナイト・バス』(2018)
 

【受講者】

23名
映画・TV・演劇・ゲーム・WEB・音楽業界から俳優、プロデューサー、企画、監督・演出、脚本、撮影、宣伝に関わる方々
 

【参加費】

20,000 円(税込)
 

【開催趣旨】

映画におけるもっとも重要である脚本とは何か。この土台であり設計図である脚本をいかに読み込むか。
俳優として脚本を読む時の台詞以外の行間、ト書きをいかに読み、登場人物に反映させるのか。また俳優に限らず脚本家志望はもとより映画スタッフ(プロデューサー、助監督、撮影、照明、録音、美術)としても脚本を読み込み、いかに映像作品として具現化させるかを学びます。カリキュラムとしては脚本の書式についての解説、発想と構成(モチーフからテーマ)台詞とト書き、人物設定等、具体的な映画作品の脚本解説、映画の名シーンから読み取る技術などです。
 

【開催場所】

映像産業振興機構(VIPO)ホールR
 

【主 催】

特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)