VIPOは、将来の映像産業を担う俳優の発掘と育成を目指し、第一線で活躍する映像ディレクターによる、俳優養成の2日間集中講座第6回を2019年3月27日(水)、28日(木)に開催しました。
前回に引き続き、大河ドラマ「真田丸」「新選組!」「北条時宗」、連続テレビ小説「すずらん」などNHKドラマの演出家でありプロデューサーである吉川邦夫氏を講師に迎え、両日とも講義、台本による少人数分けグループの実践的な芝居のレッスンを実施しました。
参加者は、計27名(男性11名・女性16名)。養成所に通う演技経験がほとんど無い方から、数々の舞台を踏みながらさらに演技に磨きをかけたい方全員にとって実りの多い2日間になりました。懇親会では、講師と役者たちが演技談義には遅くまで尽きませんでした。
開催日時 | 2019年3月27日(水)・28日(木)〈2日間〉 1日目:10:00~17:00、2日目:10:00~21:00(懇親会開催) 両日9:30受付、昼休憩あり |
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講 師 | 吉川邦夫ディレクター |
参加者 | 27名(男性11名、女性16名) |
参加費 | 30,000円(税込) |
午前 自己紹介タイムと講義
受講者同士がよく知り合うため1分間の自己紹介タイムを設けました。吉川講師は、全員の話を聞いた後、俳優オーディションでの心構え、自己アピール時に何を望まれているか説明。また、「朝ドラ」と「大河ドラマ」の違いと基本的な知識、スタジオドラマ撮影の流れ等を講義しました。
模擬オーディションとして父と娘の会話シーンを男女ペアになり一組ずつ演技。最後に全員が、自分以外で最も演技が優れていると感じた人に男女一人ずつに投票し、第1日目は終了しました。
午前 時代劇の演習
時代劇を、前日とは別の方とペアを組んで1組ずつ演技。時代劇ということで持参した浴衣を着て動き方などを確認しながら演習。
前日の投票結果から男女それぞれトップに選ばれた受講者がペアとなり、午前とは別の時代劇を演習。他の受講者達は各自が監督になった立場で意見を出しました。トップペアは吉川講師と皆なの意見を元に再度演技にチャレンジ。演技に対するアプローチは複数あるということを受講者全員で学びました。
乾杯の後、受講者達は吉川ディレクターを囲み、ワークショップだけでは聞き足りなかったことを熱心に質問。また吉川講師も真摯に答えてくださり、大いに盛り上がりました。
前回に引き続き回答者の有益度100%、次回ワークショップがあれば再び参加したい方も100%という満足度の高いアンケート結果が得られました。
・映像を撮る現場形式のワークショップに出会えて本当に良かったです。
・ひとりひとりに親身に向き合っていただき、個人の特性を伸ばしていただけるワークショップだと感じました。ありがとうございました。
・2日間を終えて自分でもビックリするほど演じることがとても楽しく、とても好きになりました!怖くなくなりました!
・ご指導の中に「良いところを伸ばそう」という愛を感じですごく楽しみながらトライできました。ありがとうございました!
NHKドラマの演出家でありプロデューサー。1985年NHK入局。徳島放送局でドキュメンタリー作品等を手がけた後、1990年より制作局ドラマ番組部。「炎立つ」「毛利元就」「北条時宗」「新選組!」「魂萌え!」「海峡」「七瀬ふたたび」「菜の花ラインに乗りかえて」「シャーロックホームズ」「真田丸」など多数を演出、また制作統括を担当し、最新作は2018年正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」の演出で好評を博した。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
これまでのレポート
▼第1回 犬童一心監督および渡部亮平監督によるワークショップはこちら
▼第2回 竹下昌男監督によるワークショップ&オーディションはこちら
▼第3回 篠原哲雄監督によるワークショップ&オーディションはこちら
▼第4回 星護監督によるワークショップはこちら
▼第5回 吉川邦夫監督によるワークショップはこちら
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