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2019.12.02 事業報告
『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』の脚本家・加藤正人氏による「映画脚本読み込み講座」開催報告

 VIPO(ヴィーポ)では、2019年10月24日(木)・25日(金)の2日間の日程で、映画企画・プロデュース職や俳優向けに、脚本家、加藤正人先生(映画『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』)による「映画脚本読み込み講座」を実施しました。
 

 
 VIPOシネマ講座シリーズの中でも大変好評の本講座は、2017年、2018年の秋にも2日間にわたり開催され、今年も3回目をむかえました。過去2年の参加者は、俳優、プロデューサー、映像制作はじめアニメ、ゲーム、WEB業界などからも参加し、脚本にについて深く学ぶ場となっています。2019年も映画・TV・アニメ業界から 俳優、プロデューサー、企画、監督・演出、脚本等に関わる方々が参加しました。
 
 本年1日目は、発想と構成(モチーフからテーマ)、ストーリーとプロット、台詞とト書きの役割と特長、人物設定、また、ハリウッドにおける構成や主人公のキャラクター構築などの講義がありました。映画における最も重要な土台であり設計図である脚本を論理的に理解する講義です。
 
 2日目は、加藤氏ご自身の脚本や古今東西の名作を解説し、各シーンが構成上どのような役割を担っているか等を読み取る技術を学びました。質疑応答では、2日間の講座内容について受講者から次々と活発な質問がなされました。
 
 講座終了後アンケートから受講者の声
「濃い内容で的確コンパクトかつ芸術的な講義」
「先生自身の経験に裏付けられた講義」
「普段はアニメ脚本に関わっているが、実写作品との違いが分かり新鮮」
「自分に足りない要素を明確に掴むことができた」
「今回のような有意義なセミナーを映画業界人はもっと受ければ良い」
 
・有益度:100% ・満足度:94% ・理解度:94%
・2日間の講義を終えて、自分自身で脚本を書いてみたくなった、あるいはもっと深く作品へ関わりたくなった:94%
 
 講座2日目の終了後には、毎年恒例の懇親会が催されました。加藤先生を囲み参加者同士も交流に花を咲かせ、大いに盛り上がった夜となりました。
 

 

[スケジュール&カリキュラム] @映像産業振興機構(VIPO)ホール

1日目 10/24(木)10:00~17:00(9:30 受付)

  • 脚本の書式についての解説
  • 発想と構成(モチーフからテーマ)
  • 台詞とト書き
  • 人物設定等

 
2日目 10/25(金)10:00~17:00(9:30 受付)講座終了後 懇親会

  • 脚本解説
  • 映画の名シーンから読み取る技術
  • 質疑応答

 

【講師】

脚本家 加藤正人 日本シナリオ作家協会理事

主な作品:
『雪に願うこと』(2006、第18回[2005年]東京国際映画祭 東京サクラグランプリ)、『クライマーズ・ハイ』(2008、第32回日本アカデミー賞優秀脚本賞)、『孤高のメス』(2010、第34回日本アカデミー賞優秀脚本賞)、『天地明察』(2012)、『だいじょうぶ3組』(2013)、『ふしぎな岬の物語』(2014、第38回日本アカデミー賞優秀脚本賞)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016)、「火花」(2016 Netflix 第54回ギャラクシー賞テレビ部門フロンティア賞)、『彼女の人生は間違いじゃない』(2017)、『凪待ち』(2019)

 

【受講者】

22名
映画・TV・アニメ業界から、俳優、プロデューサー、企画、監督・演出、脚本等に関わる方々
 

【参加費】

20,000円(税込)
 

【開催テーマ】

・映画においてもっとも重要な脚本とは何か。
・土台であり設計図である脚本をいかに読み込むか。
・俳優として脚本を読むときの台詞以外の行間、ト書きをいかに読み、登場人物に反映させるか。
・脚本家志望の方はもとより、映画スタッフ(企画・プロデューサー、助監督、技術者)としても脚本を読めることが、映像作品を具現化する上でいかに重要か。
 

【主催】

特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
 
 

お問い合わせ先

特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)
担当:本間・村川・木元
Tel:03-3543-7531 E-mail:seminar@vipo.or.jp