VIPO(ヴィーポ)は、将来の映像産業を担う俳優の発掘と育成を目指し、初のオンラインによる俳優養成講座を2020年9月17日(木)、18日(金)の2日間にわたり開催しました。
大河ドラマ「真田丸」「新選組!」「北条時宗」、連続テレビ小説「すずらん」などNHKドラマの演出家でありプロデューサーだった吉川邦夫氏を講師に迎え、受講者はオンラインの環境を活かした実践的な演技指導を受けるとともに、いま始まっているリモートでのオーディションに対応したアピール法などを学びました。
参加者は、11名(男性5名・女性6名)。事務所所属の方からフリーの方まで立場はさまざまでしたが、経験を積んで演技に磨きをかけたい意欲的な方々が集まり、多くを学んだ2日間になりました。開催後のアンケートでは有益度100%のご回答をいただきました。
開催日時 | 2020年9月17日(木)・18日(金)〈2日間〉 両日9:45受付、昼休憩あり 1日目:10:00~17:00 2日目:10:00~17:00、17:15〜20:00(吉川講師を囲んでオンライン懇親会) |
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講 師 | 演出家 吉川邦夫 |
参加者 | 11名(男性5名 女性6名) |
参加費 | 20,000円(税込) |
主 催 | 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO) |
10:00 イントロダクション
・講師の自己紹介とワークショップへの抱負
・参加者が学びたいこと(ひとりずつ)
10:30 オンラインによる「1分間自己紹介」
コロナ禍でオンラインオーディションが主流になるなか、短時間でいかに自分をアピールするのかを指導。
11:30 講義「ドラマ史と映像の演技概論」
日本のテレビドラマの成り立ちと今、朝ドラと大河ドラマの役割、映像で役者に求められるもの、いま起きつつあるメディアの変化などについて。質疑応答。ディスカッション。
12:30 〈お昼休憩〉
13:30 「課題動画」検討
前日までに全員が提出した4分間の一人芝居動画をひとつずつ検証しながら、映像と演技の関係性について考察。
16:00 「二人芝居」組み分けと台本研究
抽選で組み合わせた男女でペアを組み、配布された台本をペアごとに別れて読み解き、演技を設計。
17:00 終了
10:00 「課題動画」検討その2
初日に引き続き、4分間の一人芝居を映像でひとつずつ検証。全体のまとめ。
11:30 〈お昼休憩〉
12:30 「二人芝居」実践と解説
二人の映像を二分割画面で表示し、ペアになった男女がオンライン上で演じ、講師からきめ細かい指摘とアドバイスを受ける。
14:30 「アドリブ二人芝居」 実践と解説
ペアの組み合わせをかえて、これまで学んだことを応用した即興演技に挑戦。
15:30 講義「コロナ禍の現場への影響とこれから」
アフターコロナ、ウィズコロナ時代の映像の行方について、それぞれの実体験の情報を交換しながら議論。
ワークショップの総括と質疑応答
17:00終了
※打ち上げがわりに講師を囲んでオンラインZoomによる懇親会
吉川邦夫(よしかわ くにお)氏
演出家、プロデューサー。1985年NHK入局。徳島放送局でドキュメンタリー作品等を手がけた後、1990年より制作局ドラマ番組部。大河ドラマ「新選組!」「真田丸」、朝ドラ「すずらん」、ミュージカルドラマ「ホシに願いを」、土曜ドラマ「魂萌え!」、SFドラマ「七瀬ふたたび」、千葉発地域ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」、人形劇「シャーロックホームズ」、正月時代劇「新選組!!〜土方歳三最期の一日〜」「風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~」等で企画・演出・制作統括を担当した。
▼第1回 犬童一心監督および渡部亮平監督によるワークショップ
▼第2回 竹下昌男監督によるワークショップ&オーディション
▼第3回 篠原哲雄監督によるワークショップ&オーディション
▼第4回 星護監督によるワークショップ
▼第5回 吉川邦夫氏によるワークショップ
▼第6回 吉川邦夫氏によるワークショップ
▼第7回 前田哲監督によるワークショップ
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
担当:本間、木元、武山
E-mail:actors@vipo.or.jp