5年目を迎えた「映画プロデューサー養成講座 基礎編」。今回は、12月2日、3日、4日の3日間の日程で初のオンラインにて開催いたしました。講師は早稲田大学名誉教授の安藤紘平氏。受講者は、映画・映像制作・放送・アニメなど映像コンテンツの企画・プロデュースの実務に関わる方、また「プロデューサー」業を学びたい方など合計16名が受講されました。
講義中はいつでも質問を受け付け、安藤先生の手厚いご回答により、多くの質問が次々と寄せられました。3日目の後半では、『おらおらでひとりいぐも』の沖田修一監督をゲスト講師に迎え、映画製作でのエピソードや自作の映画に対する想いをお話いただきました。終了後には沖田監督とのリモートでの交流があり、受講者のみなさまから「とても貴重な機会だった」とのお声をいただきました。
受講者の声 VIPO実施アンケートより
・予算の立て方、脚本の書き方など再認識、再発見することが多々あり本当に有意義な講座でした。
・脚本や映画の製作に関して非常に興味深く学ばせていただきました。
・プロデューサー業を体系立てて学べたことが良かったです。
・知識と経験が豊富な講師の説明はとてもわかりやすかった。
・沖田監督のお話を伺えたことはとても貴重でした。
開催内容
プログラム&日程 |
●1日目:12月2日(水)13:30~17:30(受付開始13:20)
・プロデューサーの役割、著作権について、企画の立て方・書き方 脚本を創る
●2日目:12月3日(木)13:30~17:30
・脚本の書き方・読み方、映画のオープニングとエンディング、
・キャラクターの創造、・魅力ある台詞とは
●3日目:12月4日(金)13:30~16:30、
・脚本の分析とプロデューサーの意図
・制作予算について、これからのデジタル技術、
・資金の回収・返済・分配
・16:30~沖田監督ご登壇 映画製作の実際
・18:00終了 |
受講対象者 |
将来の映画産業を担うプロデューサー / コンテンツ業界でプロデューサー志望の人 |
参加費 |
一般40,000円(税込)/ VIPO会員20,000円(税込) |
受講者 |
16名 |
会場 |
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ホールRからオンライン配信 |
講師紹介
早稲田大学名誉教授 安藤紘平氏
1944年生まれ。1968年、早稲田大学理工学部卒業。同年TBS入社、事業局・メディア推進局局次長などを経て、2004年退職。2003年、早稲田大学客員教授を経て、2004年から早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授。日本映画監督協会国際委員。大学在学中から劇団天井桟敷に所属、映像作家として活動。1969年、電子映像を使った日本初のフィルム『オー・マイ・マザー』でオーバーハウゼン国際短編映画祭入選、同作品は米国ゲッティ美術館、横浜美術館などに収蔵。1994年、ハイビジョン撮影を35ミリフィルムに変換した『アインシュタインは黄昏の向こうからやってくる』で、ハワイ国際映画祭銀賞特別賞、国際エレクトロニックシネマフェスティバル・アストロラビウム賞を受賞。その他、作品、受賞歴多数。デジタル、ハイビジョンに先鞭をつけた映画作家として世界的に著名であり、2001年にはパリで安藤紘平回顧展が開催された。ほか『息子達』『フェルメールの囁き』がある。
沖田修一監督(3日目のみ)
1977年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。短編映画の自主制作を経て、初の長編となる『このすばらしきせかい』を公開。2009年、『南極料理人』が全国で劇場公開されヒット、国内外で高い評価を受ける。2012年公開の『キツツキと雨』が第24回東京国際映画祭審査員特別賞や第8回ドバイ国際映画祭にて受賞。2013年公開『横道世之介』は、第56回ブルーリボン賞最優秀作品賞などを受賞。その後も公開作が続き『滝を見にいく』(14)、『モヒカン故郷に帰る』(16)、『モリのいる場所』(18)では第40回ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞。短編『ファミリータイプ』(19)では、クレルモン・フェラン国際短編映画祭にて、スペシャルメンションを獲得した。次回作『おらおらでひとりいぐも』(20)『子供はわかってあげない』(21)が、公開待機中。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
担当:本間・木元・村川・武山
Tel:03-3543-7531 Email:seminar@vipo.or.jp