VIPOは、日本のコンテンツの積極的な海外展開促進のため、2020年12月~2021年1月に「海外見本市で役立つ 英語ショートピッチトレーニング2020」(全5回)をオンラインで実施いたしました。
海外の見本市においては、ピッチセッションなど、与えられた枠内で作品をPRする機会もありますが、最も活発なのは、ネットワーキングの場など短い時間における商談機会の創出です。本プログラムでは、このような場で短時間で作品の魅力を伝える方法を学ぶことができるだけでなく、海外市場に打ち出していく上での自社の作品・IPの特性や独自性を理解し、英語でアピールするためのスキルを習得することができるトレーニングを実施いたしました。
今回はコロナ禍によりピッチングの機会もオンライン化している状況に合わせ、オンラインでピッチングを行う際のノウハウなど説明しながらのトレーニングとなりました。アニメーション、実写映画、実写ドラマといった異なるジャンルのコンテンツを持った合計6名の方にご参加いただきました。
全5回の各プログラムは以下のとおり(第1回講師:ブランドプロミス合同会社 林 美千代氏、第2回~第5回講師:日本映像翻訳アカデミー株式会社)
海外マーケットにおける自社コンテンツの位置づけの理解
・世界で戦うためのピッチング
・作品のターゲット、独自性を理解すること
ターゲットに合わせた企画のキーメッセージ作成、ワードチョイス
・タグライン、ログラインのロジックを理解する
・ターゲットに合わせた企画のキーメッセージの明言化
効果的なピッチングストラクチャー、ビジュアル要素
・ターゲットを意識したピッチングストラクチャーを学ぶ
英語ピッチング原稿ブラッシュアップ、デリバリングスキル、Q&Aスキル
・説得力のあるピッチングパフォーマンスと構成を目指す
・メッセージの訴求力を学ぶ
ミーティングスキル、シミュレーション
・実践的なシミュレーションの中で総合的なスキルの仕上げを行う
トレーニングプログラム終了後に参加者に実施したアンケートでは、全員がトレーニング前と比較して、ピッチングスキルが上がったと回答しました。また、全員が今まで以上に積極的に自社コンテンツの海外展開チャンスを狙っていけると回答いたしました。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
グローバル事業推進部
担当:風岡
Tel:03-3543-7531 / E-mail:matching@vipo.or.jp
日本のアニメ、マンガ、映画、音楽等のコンテンツの成長を継続し、発展させていくため、コンテンツの海外展開に向けた市場を拡大するとともに、コンテンツを主軸としたオープン・イノベーションを促進し、関連産業への波及を生み出していくことを目的としたプロジェクト。日本発のアニメ、マンガ、映画、音楽等のコンテンツや先進的なコンテンツ技術に係るビジネスマッチングの機会を提供することにより、日本コンテンツの国際取引活性化や新市場創出を図ります。