EFMオンラインセミナー参加者募集【無料】
コロナ禍に探る、海外における日本映画の課題と可能性について
ウェビナー.1:「特集上映・巡回上映 現状と展望」(“Retrospective Traveling Theaters”)
ウェビナー.2:「配信ビジネスにおけるクラシック映画の可能性」(“Classic Films Go Online”)
VIPO(ヴィーポ)は、文化庁委託事業「日本映画海外展開強化事業」の取り組みのひとつとして、日本の映画セールス会社と世界のキュレーターやバイヤーとの出会いの場を創出し、日本映画の上映機会の拡大を目的とした「Japanese Film Matchmaking 2021」を運営し、その一環として、「EFM(European Film Market)」における公式イベントとして、オンラインセミナーを実施いたします。
本ウェビナーでは、ライブラリータイトルに焦点をあてます。経験豊富な専門家の方たちをスピーカーに招き、新市場開拓を模索する日本の映画会社へ新たな提言をするとともに、世界中から集まる業界関係者に対して、見過ごされがちな映画についても深く探ることで日本映画への関心喚起を図ります。
「Japanese Film Matchmaking 2021」EFMオンラインセミナー概要
■ウェビナー.1:「特集上映・巡回上映 現状と展望」(“Retrospective Traveling Theaters”)
経験豊かな米国のキュレーターと日本のアーカイブのプロが、日本映画の企画上映をする意義と今後の課題について解説します。
公開期間(予定) |
2021年3月1日(月)20:00~3月21日(日)23:59 ※日本時間 |
方 式 |
録画配信 |
言 語 |
英語 (日英字幕付き) |
参加費 |
無料 |
スピーカー |
トム・ヴィック氏(スミソニアン博物館フィルム・キュレーター)[プロフィール]
とちぎ あきら氏(フリーランス・フィルムアーキビスト)[プロフィール] |
■ウェビナー.2:「配信ビジネスにおけるクラシック映画の可能性」(“Classic Films Go Online”)
コロナ禍で、世界の映画業界が壊滅的な打撃を受ける一方で、SVoDは急成長しました。国際的なオンラインビジネスのシーンにおいて、日本映画は活路を見いだすことが出来るのか、その可能性を探ります。
公開期間(予定) |
2021年3月2日(火)20:00~3月21日(日)23:59 ※日本時間 |
方 式 |
録画配信 |
言 語 |
英語 (日英字幕付き) |
参加費 |
無料 |
スピーカー |
マーカス・ドゥフナー氏(ロカルノ国際映画祭ロカルノ・プロ)[プロフィール]
加藤 拓氏(日活株式会社)[プロフィール]
アネット・ドゥイシン氏(フィルミン・ポルトガル)[プロフィール] |
スピーカー紹介
トム・ヴィック氏(スミソニアン博物館フィルム・キュレーター)
スミソニアン博物館群のひとつである国立アジア美術館、フリーア&サックラー・ギャラリーのフィルム・キュレーター。ロサンゼルス・カウンティ美術館の映画プログラム元コーディネーター。ロッテルダム国際映画祭のコンサルタントのほか、ロサンゼルスの韓国映画祭、モントリオールのファンタジア映画祭、フィルムフェストDC、スミソニアン・アフリカン・アメリカン映画祭の審査員を務めた。「World Cinema Directory: Japan」、「Film Festival Yearbook」、「Asian Geographic」などの出版物に論文を寄稿。著書に『Asian Cinema: A Field Guide』(2008年)、『Time and Place are Nonsense鈴木清順の映画』(2015年)。
とちぎ あきら氏(フリーランス・フィルムアーキビスト)
ニューヨーク大学大学院芸術科学研究科卒業。ジャパン・ソサエティー(NY)映画部長補佐、月刊映画誌『イメージフォーラム』編集長、映画祭プログラマーなど、映画界の様々な仕事に携わる。2003年、東京国立近代美術館フィルムセンターにフィルム・キュレーターとして入所し、映画フィルムの収集、保存、修復、コレクションの公開を担当。黒澤明監督の『羅生門』(1950年)、衣笠貞之助監督の『地獄門』(1953年)、松本俊夫監督の実験的短編『銀輪』(1956年)などの修復を担当。2018年3月に国立フィルムセンターをチーフキュレーターとして退任してからは、独立系の映画アーキビストとして活動を続け、2020年5月に設立された日本映像アーキビスト協会(JAMIA)の代表理事(会長)を務めている。
マーカス・ドゥフナー氏(ロカルノ国際映画祭ロカルノ・プロ)
イタリアで生まれ育ったドイツ人。ウルビーノ大学(文学、芸術、外国文化)とボローニャ大学(映画、テレビ、マルチメディア制作)で学位取得。2004年以降、業界紙(『Le film français』やマルシェ デュ フィルムの公式日刊紙『Cannes Market News』など)やフィルム・マーケット(『The Business Street』、現在の『MIA Market』など)で広告販売を担当。また、モンテカルロ映画祭やロシアのヴォログダで開催されるVOICES映画祭など、他の映画祭とのコラボレーションも手掛けた。2014年からはロカルノ国際映画祭のインダストリー部門Locarno ProでFirst LookやMatch Me!などのプロジェクトを担当し、2020年には自身発案で、クラシック映画や作家映画のデジタル配信に特化した革新的な新プラットフォームHeritage Onlineのプロジェクトマネージャーに就任。また、2018年に立ち上げられたVODプラットフォームSpamflixの創設メンバーでもある。2021年1月1日より、Locarno Proのトップに就任した。
加藤 拓氏(日活株式会社)
1990年横浜市生まれ。9歳から11歳までバングラデシュで過ごす。国際基督教大学(東京)卒業後、2014年に日活に入社。今泉力哉監督の長編映画『知らない、ふたり』(2016年)でプロデューサーのアシスタントとしてキャリアをスタート。2017年より国際営業として現在のチームに加わり、第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督の『スパイの妻』(2020年)、塚本晋也監督のカルト的名作『鉄男』(1989年)などバラエティに富んだ作品を担当。また、市川崑監督の『ビルマの竪琴』(1956年)、鈴木清順監督の『東京流れ者』(1966年)など、日活のクラシック作品のセールスも担当している。
アネット・ドゥイシン氏(フィルミン・ポルトガル)
イタリアとポルトガルの映画業界をフィールドに活躍する。スペインとメキシコで事業を展開する「コムニダード・フィルミン」の一部であり、インディペンデント映画専用のVoDプラットフォーム「フィルミン・ポルトガル」のカントリー・マネージャーを務める。また、ヴェネチア国際映画祭批評家週間や、ポルトガル、ブラジル、アンゴラ、モザンビークで開催されるイタリア映画祭のプログラマーとしても活躍。When East Meets West共同制作フォーラムのHBOヨーロッパ・アワード「ラスト・ストップ・トリエステ」のコーディネーターを務めたり、ヴェネチア国際映画祭のインダストリー部門で、他の映画祭やイベントとのコラボレーションを手掛けるなど豊富な経験を持つ。
文化庁委託事業「日本映画海外展開強化事業」
欧米の映画先進国において日本映画の上映を実施する他、国際的で多様なワークショップ等による人材交流機会の提供によって、新たな創造活動の機会創出および促進、映画人材の増強、ひいては日本映画の魅力向上、多様性の強化を実現する事業です。
【マッチメイキング・ミーティング】
日本映画の特集上映・巡回上映を促進するために、世界各地の上映者と日本の映画会社との出会いの場を創出し、ミーティングをアレンジします。日本映画への関心を高め、幅広い上映機会を作り出すことを目指します。
※ミーティングの仲介は、事前登録された参加者に限り、EFM期間中に行います。
※参考サイト
https://japanesefilmmatchmaking.com/
【主 催】 文化庁
【運 営】 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO) / 有限会社 ビィ・ウィズ
お問い合わせ先
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)内
「日本映画海外展開強化事業」事務局
担当:森坂、信澤、山田
E-mail: aca_cinema_project@vipo.or.jp
※お問い合わせの際は、件名に「日本映画海外展開強化事業」とご明記ください。
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