文化庁「日本映画海外展開強化事業」オンライン研修
米国映画界のプロフェッショナル講師による
企画書・脚本フィードバック指導やテーマ別講義
6名の講師参加が決定!
VIPO(ヴィーポ)が事務局を務める令和3年度文化庁委託事業「日本映画海外展開強化事業」において、オンライン研修の講師6名を決定いたしました。
講師は、各講義において若手映画・映像作家3名の研修者に対する実践的な指導を行います。
(1)脚本指導
・Trey Ellis(トレイ・エリス)氏
[脚本家、コロンビア大学スクールオブアーツ教授][経歴]
・Kimberly Parker(キムバリー・パーカー)氏
[映画プロデューサー][経歴]
(2)企画書指導
・Jack Lechner(ジャック・レクナー)氏
[映画プロデューサー、コロンビア大学スクールオブアーツ准教授][経歴]
・Shrihari Sathe(シュリハリ・サテ)氏
[映画プロデューサー][経歴]
(3)テーマ別講義
・Ryan Kampe(ライアン・カンペ)氏
[セールス会社Visit Films代表][経歴]
・HIKARI氏
[映画監督][経歴]
オンライン研修プログラム
多様な視点からなるカリキュラムを組み合わせたプログラムをオンラインにて実施いたします。 研修者には(1)脚本指導、(2)企画書指導、(3)テーマ別講義の研修に参加していただきます。米国で実績のあるスクリプトドクター等による実践的な研修プログラムで、原則として全て英語で実施(通訳あり)いたします。
(1)脚本フィードバック指導:
スクリプトドクター等を講師に迎え全体講義・個別による集中的な脚本指導を行い、リライトした脚本のフィードバック指導を通して、脚本力の向上を図る実践的な内容です。
講 師
Trey Ellis(トレイ・エリス)氏
[脚本家、コロンビア大学スクールオブアーツ教授]
コロンビア大学で教鞭を執る傍ら、サンダンス・インスティテュート、FLY Film Labs等多数の国内外ラボで脚本指導を行う。エミー賞、ピーボディ賞を受賞。HBOではドキュメンタリー作品のエグゼクティブ・プロデューサーやインタビュアーを務めるなど、多数の脚本やプロデュースを手掛ける。プロデューサー、脚本家、劇作家のほか、小説家としても活躍。脚本執筆した演劇『Good Fences』はサンダンス映画祭にて上映、PENアワードの最優秀テレビ演劇部門でショートリストに残り、その他の作品もMoMA、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック等で上映される。
Kimberly Parker(キムバリー・パーカー)氏
[映画プロデューサー]
韓国生まれアメリカ育ち。全米製作者連合会員、LA在住。エグゼクティブ・プロデューサーにダーレン・アロノフスキーとProtozoa Picturesが参加したジョセフ・クボタ・ウラディカ『Catch the Fair One』(トライベッカ映画祭2021観客賞)のプロデュースを手掛ける。A24製作配給『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(サンダンス国際映画祭2019最優秀監督賞)ではブラッド・ピットとPlan Bと共にエグゼクティブ・プロデューサーを務める。2018年カンヌ・シネファウンデーション出品『I Am My Own Mother』や、オリヴィア・クックとクリストファー・アボット出演『グッバイ、ケイティ』のプロデューサー。長編初プロデュース『謝罪の贈りもの』はロサンゼルス・ゲイ・レズビアン映画祭等で観客賞受賞。過去にSFFILM、サンダンス・インスティテュート、ゴッサム・インディペンデント映画賞等の支援を受ける。またサンフランシスコ・フィルム・ソサエティ/KRFフェローやネバダ市映画祭レジデンス、EPI大西洋パートナーやベルリナーレ・タレンツに参加。ニューヨーク大学美術学修士、ジョンズ・ホプキンズ大学ライティング・セミナーで劇映画の学位を取得。
(2)企画書指導
企画書についてベーシックな講義を行い、作品と向き合って企画書にまとめることで、企画力の向上を図る実践的な内容です。
講 師
Jack Lechner(ジャック・レクナー)氏
[映画プロデューサー、コロンビア大学スクールオブアーツ准教授]
製作として、オスカー賞ノミネート作『ブルーバレンタイン』、オスカー受賞ドキュメンタリー『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』、ドキュメンタリー『Untachable』等、多数の映画やテレビ作品を手掛ける。映画会社ミラマックスやフィルム・フォー幹部として製作や開発に携わった作品に『クライング・ゲーム』『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』、『フル・モンティ』等。その他に、著書「Take My Eyes Off of You」や絵本「Mary Had A Little Lamp」、ミュージカル「The Kid」内では詩も手掛けた。
Shrihari Sathe(シュリハリ・サテ)氏
[映画プロデューサー]
NY拠点の映画監督、インディペンデント・スピリット賞受賞映画プロデューサー。プロデュ―スもしくは共同プロデュース作品として、Ritu Sarinとテンジン・ソナム『The Sweet Requiem』、アフィア・ナサニエル『娘よ』、エリザ・ヒットマン『愛のように感じた』、Partho Sen-gupta『Sunrise (Arunoday)』、Bassam Jarbawi『Screwdriver (Mafak)』、ポール・フェルトンとジョー・デナルド『Slow Machine』など。初長編監督作『1000 Rupee Note』は各国映画祭にて30以上もの賞を受賞。現在は、チリ人監督フランシスカ・アレグリア『The Cow That Sang A Song About The Future』とアメリカ人監督ジェイミー・シスレー『Stay Awake』のポスプロ中。最新作Mostofa Sarwar Farooki『No Land’s Man』は釜山国際映画祭2021でプレミア上映。ハリウッド外国人映画記者協会、全米製作者組合、サンダンス・インスティテュート等の奨励生。2016年シネリーチプロデューサー賞受賞、コロンビア大学スクールオブアーツで教壇に立つ。全米製作者組合、IMPPA、SWA-India、映画芸術科学アカデミー会員。
(3)テーマ別講義
米国のセールス会社および米国で活躍する日本人映画関係者等を講師として招いたテーマ別の講義内容です。
講 師
Ryan Kampe(ライアン・カンペ)氏
[セールス会社Visit Films代表]
国際セールス会社Visit Films創設者であり、NY拠点系列会社Monument ReleasingやLA拠点インキュベーター会社Pretty ____ Ideasでは幅広い作品群を製作として手掛ける。権利獲得、ワールドセールス、数多くの重要なアメリカのインディペンデント映画もしくは国際的な映画の開発を担当。手がけた作品はカンヌ国際映画祭、サンダンス国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭等、主要映画祭での受賞作も含む。ハーモニー・コリン、ヴェルナー・ヘルツォーク、デュプラス兄弟、ジョー・スワンバーグ等、多様な映画作家と協働。ゴッサム・インディペンデント映画賞やインディペンデント・スピリット賞等の受賞に加え、オスカー賞ノミネートのオーストラリア映画『Tanna』も手掛ける。IFP、サンダンス・インスティテュート、カンヌ・プロデューサーズ・ネットワークなどにおいて、毎年プロフェッショナル向けに多くの講演も行う。
HIKARI氏
[映画監督]
大阪府出身、ロサンゼルス在住の脚本家、監督、プロデューサー。USC大学院にて映画制作を学ぶ。卒業短編映画『TSUYAKO』は米国監督協会DGA学生賞を含む50賞を受賞。長編映画デビュー作『37 SECONDS』は第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で日本人初の観客賞と国際連盟アートシネマ賞の二冠を受賞他、新人監督賞にノミネートされ、日本では、新藤兼人賞、日本監督協会、日本評論家協会、日本プロフェッショナルアワード、TAMA映画賞等にて新人監督賞を受賞。現在はアメリカやイギリスの映画会社数社と、長編映画やオリジナルテレビシリーズを開発中。
【研修アドバイザー】
福永壮志(ふくなが たけし)氏
[映画監督]
北海道出身。2003年に渡米し、ニューヨークを拠点に活動後、2019年に東京に拠点を移す。初長編映画『リベリアの白い血』は、2015年にベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、ロサンゼルス映画祭で最高賞を受賞。長編映画二作目の『アイヌモシㇼ』は、トライベッカ映画祭で審査員特別賞、グアナファト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。現在制作中の長編三作目は2022年に完成予定。
オンライン研修に参加する映画・映像作家(3名) ※作家名五十音順
金子 雅和(かねこ まさかず)
東京都出身。青山学院大学国際政治経済学部卒。映画美学校で瀬々敬久監督の指導を受ける。2016年、初長編監督作『アルビノの木』が北京国際映画祭の新人監督部門に選出。テアトル新宿ほかで劇場公開。ポルトガルのフィゲイラ・フィルム・アートでは最優秀作品賞、監督賞、撮影賞をトリプル受賞、15カ国の国際映画祭で上映され、20冠を達成。第二回長編監督作『リング・ワンダリング』が2022年2月~劇場公開予定。
佐々木 想(ささき おもい)
山口県旧豊浦郡出身。演劇を流山児祥氏に師事。水産業、解体業、遊興施設従業員等を経て2004年より映像業に従事。世界から破れ去る人々、出会い損なった人々の物語をユーモアと哀歓を込めて描く。過去作品に『隕石とインポテンツ』(2013年)、『サトウくん』(2017年)、『鈴木さん』(今冬公開予定)。
三宅 響子(みやけ きょうこ)
千葉市出身。東京大学および同大修士課程を経て、英国オクスフォード大学修士課程にて魔女狩りの歴史を学ぶ。文化庁およびポーラ美術振興財団の助成を受け、英国で研修。BBCやNHKとの国際共同制作でドキュメンタリー映画を発表。ニューヨーク在住。『Tokyo Idols』がサンダンス2017のコンペ部門でプレミア上映。福知山線脱線事故を分析した『Brakeless』は米国ピーボディ賞を受賞。福島の親戚を追った『波のむこう』は世界各国で上映・放映された。短篇『ハックニーの子守唄』がベルリン国際映画祭にてベルリン・トゥデイ賞受賞。
【主 催】文化庁
【事務局】特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
文化庁委託事業「日本映画海外展開強化事業」
日本映画の海外展開を強化するため、欧米の映画先進国において日本映画の上映を実施するほか、日本の映画人材の技能向上及び海外進出促進を目的に、映画関係者等と連携して効果的な短期実研修を実施する事業です。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)内
「日本映画海外展開強化事業」事務局
E-mail: aca_cinema_project@vipo.or.jp
※お問い合わせの際は、件名に「日本映画海外展開強化事業」とご明記ください。
※弊機構では、リモートワークを基本とした時差出勤との併用により、感染防止対策を行いながら業務を進めることを基本としております。お問い合わせはメールにてお願い申し上げます。
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