文化庁（Agency for Cultural Affairs, Government of Japan）は、文化庁委託事業「日本映画海外展開強化事業」の一環として、IFC Center（NY市）の協力のもと、ACA Cinema Projectシリーズ第3弾「New Films from Japan」をIFC Centerにて開催いたします。（協力：VIPO）　
 
　今回は、3月11日（金）から17日（木）の1週間限定で、2021年の話題作『Blue/ブルー』（吉田恵輔監督）と 『由宇子の天秤』（春本雄二郎監督）の2本をIFC Centerの大スクリーンにて上映します。
 
　2006年に映画監督としてデビューした吉田恵輔。30年もの間、自らジムに通い汗を流したリングを舞台に、3人のボクサーたちと揺れ動く一人の女性を描く作品 『Blue/ブルー』（2021）。夢だけではない何かが、男たちの闘志をむき出しに、ボクシングとは、生きるとは何か？を問う作品です。心理ドラマの鬼才と賞賛されている吉田監督に、松山ケンイチが主演で応えます。
 
　春本雄二郎監督による長編2作目にあたる『由宇子の天秤』（2020）は、真実を究明すべく女子高生いじめ自殺事件を猛追するドキュメンタリー・ディレクター（主演：瀧内公美）が、父親の許されぬ行為により、苦悩と欺瞞のはざまで、自らを究極の天秤にかける衝撃の作品です。ベルリン国際映画祭上映、釜山国際映画祭、ピンヤオ国際映画祭、東京フィルメックスなど30以上の世界各国映画祭に招待され、数々の賞を受賞しました。
 

ACA Cinema Project: New Films from Japan概要

期　間

3月11日（金）～17日（木）
 

会　場

IFC Center（323 Sixth Ave., New York, NY）

 

上映作品

『Blue/ブルー』（吉田恵輔監督）
2021年｜107分｜松山ケンイチ、木村文乃、東出昌大、柄本時生
誰よりもボクシングを愛する瓜田は、どれだけ努力しても負け続き。一方、ライバルで後輩の小川は抜群の才能とセンスで日本チャンピオン目前、瓜田の幼馴染の千佳とも結婚を控えていた。千佳は瓜田にとって初恋の人であり、この世界へ導いてくれた人。強さも、恋も、瓜田が欲しい物は全部小川が手に入れた。それでも瓜田はひたむきに努力し夢へ挑戦し続ける。しかし、ある出来事をきっかけに、瓜田は抱え続けてきた想いを二人の前で吐き出し、彼らの関係が変わり始めるー。
©2021『BLUE/ブルー』製作委員会
 
『由宇子の天秤』（春本雄二郎監督）
2020年｜152分｜瀧内公美、光石研、河合優実、梅田誠弘
女子高生いじめ自殺事件を追っていたドキュメンタリー・ディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、由宇子は学習塾を経営する父が起こした”ある行動”を知り、衝撃を受ける。「”正しさ”とは何なのか？」ドキュメンタリー作家として常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる……。
©A BALANCE Film Partners
 
◉スケジュールや料金についての詳細はこちら　https://www.ifccenter.com/series/aca-japan-2022/
※オンライン配信は実施しておりません。
 

お問い合わせ

特定非営利活動法人映像産業振興機構（VIPO）
e-mail: aca_cinema_project@vipo.or.jp
 
 

• 
  今秋公開『梅切らぬバカ』の和島香太郎監督が「ndjc：若手映画作家育成プロジェクト」を通して学んだこと、得たもの
• 
  ndjc2017出身監督 池田 暁監督が語る、若手映画作家育成プロジェクトがつないでくれた縁『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』が生まれるまで。
• 
  ストップモーションアニメーション作家・村田朋泰さんが語る――海外には自分の作品をキャッチしてくれる人がいる！
• 
  期待の日本人若手映画監督　福永壮志が長編映画デビュー前、デビュー後に世界で学んだこと
• 
  映画『溺れるナイフ』の山戸結希監督が、ロッテルダムで学んだこと －－個人が個人に惹かれるという形でしか“越境”はなされない