本事業は、映画文化先進国である欧米の都市において、現地の映画関係者・映画教育機関等と連携して日本映画祭事業を実施することにより、海外における日本映画の上映機会の創出と海外展開を強化するとともに、合わせて人材育成研修、シンポジウム等の施策を実施し、日本の映画人の欧米におけるネットワークの構築、制作能力の向上、また海外における日本映画研究の振興に寄与することで、日本映画および日本映画人の世界進出に資することを目的に実施しました。
本年度は、新型コロナウイルス感染症の流行状況に鑑みオンラインを活用し、(ア)日本映画の特集上映の実施、(イ)日本の映画関係者の短期実践研修、(ウ)海外映画祭における日本映画の海外展開強化策の提案および実施、(エ)ニューヨークでの日本映画の一般公開の実施業務を行いました。
海外における日本映画の上映機会創出と海外展開の強化を目的とし、米国での日本映画特集上映会を企画・実施しました。テーマを設けた特集上映を開催することで、新たな視点と深度から日本映画を鑑賞する機会とし、海外の幅広い観客への日本映画の定着を図りました。
特集上映・トークイベント開催概要
開催期間 | 2021年12月3日~23日 |
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上映方式 | オンライン上映と対面上映 ※オンライン上映の視聴範囲は米国(一部北米を含む)のみ |
実施内容 | “デビュー作の風景”(Flash Forward: Debut Works And Recent Films By Notable Japanese Directors)と題して、日本を代表する6人の映画監督(沖田修一、河瀨直美、阪本順治、塩田明彦、周防正行、西川美和)のデビュー作とその後の注目作を組み合わせて12本上映し、各監督のキャリアにおける2つの異なる側面を紹介しました。また“若手監督特集”(Filmmakers on the Rise)では、今後の活躍が期待される若手監督の作品計6本(研修参加者の監督作品3本を含む)、対面上映では山中貞雄監督に焦点をあてた特集(Focus on Sadao Yamanaka)で2作品を上映しました。 期間中は、トークイベント・パネルディスカッションとして、“デビュー作の風景”の6名の監督によるインタビューも配信しました。パネルディスカッションではアーロン・ジェロ―氏、角田拓也氏、山﨑順子氏、ジャスパー・シャープ氏を迎え、6監督とその活動について語るとともに、監督らがデビューした当時の文化的背景や映画業界について議論しました。 |
特集上映内容 (作品数:計20本) |
[Flash Forward: Debut Works And Recent Films By Notable Japanese Directors](12本) 参加監督:沖田修一、河瀨直美、阪本順治、塩田明彦、周防正行、西川美和 [Filmmakers on the Rise](6本) 参加監督:金子雅和、箱田優子、佐々木想、内藤瑛亮、奥山大史、三宅響子 [Focus on Sadao Yamanaka](2本) 上映作品:『丹下左膳余話 百万両の壺』『河内山宗俊』 |
トークイベント、 Q&Aセッション内容 |
[Flash Forward: Conversations with the Filmmakers Part1/2] [Panel Discussion: Debut Works and Beyond] |
※主催:文化庁、ジャパン・ソサエティー/協力:特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
日本の映画人材の底上げ、海外進出の促進、海外とのネットワーク構築を目的に、海外での活躍を志す日本人映画作家を対象として、米国の映画関係者を講師に迎えた企画書・脚本フィードバック指導、テーマ別講義等の研修をオンラインで実施しました。
研修全体スケジュール
研修者募集期間 | 2021年6月7日~7月25日 |
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1次書類・2次面接審査 | 2021年7月26日~8月31日 |
研修者発表 | 2021年9月10日 |
研修実施期間 | 2021年11月9日~2022年2月5日 |
研修関係者
講師 | Trey Ellis[脚本家、コロンビア大学スクールオブアーツ教授] Jack Lechner[映画プロデューサー、コロンビア大学スクールオブアーツ准教授] Kimberly Parker[映画プロデューサー] Shrihari Sathe[映画プロデューサー] Ryan Kampe[セールス会社Visit Films代表] HIKARI[映画監督] |
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研修アドバイザー | 福永壮志[映画監督] |
研修参加者 | 金子雅和、佐々木想、三宅響子 |
※主催:文化庁/運営:特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
海外における日本映画の上映機会の拡大を目的に、日本の映画会社と海外のシネマテーク等の海外上映団体との出会いと交流を創出する「Japanese Film Matchmaking」を運営。カンヌ・フィルム・マーケット時期に合わせ、日本映画のセールス各社が新たに修復した作品をはじめ、クラシック映画の特集企画などの情報を収集し、同事業ウェブサイトにおいて情報の提供・発信を行いました。
ウェブカタログ作成・公開
期間 | 2021年7月1日~2022年3月末日 |
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結果 | 参加セールス会社8社/カンヌ国際映画祭セレクション作品3作品 |
内容 | 7月に延期開催となったカンヌ映画祭のクラシック部門の上映に合わせて、Japanese Film Matchmakingウェブサイトにて、新規デジタル修復作品、クラシック映画特集企画情報を掲載・発信しました。併催するカンヌ・フィルム・マーケット(7月6日~15日開催)では、バーチャルのジャパン・パビリオンにおいてバナーを設置し、Japanese Film Matchmakingウェブサイトへ誘導しました。 |
ヒアリング調査
期間 | 2022年1月7日~2月28日 |
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結果 | 日本映画セールス会社6社/海外上映者36件 |
内容 | 日本映画セールス会社に対して、カンヌ映画祭以降のクラシック作品の海外での動向や今後の課題について聞き取りを行いました。次に、海外上映者に対して、本事業の形式(映画会社からの特集企画案を紹介し、一対一のミーティングを実施する形式)について、聞き取りやメールでの調査を行いました。 |
※主催:文化庁/協力:国立映画アーカイブ/運営:特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)、有限会社 ビィ・ウィズ
海外における日本映画の上映機会創出と海外展開の強化を目的とし、米国での日本映画特集上映会を企画・実施しました。テーマを設けた特集上映を開催することで、新たな視点と深度から日本映画を鑑賞する機会とし、海外の幅広い観客への日本映画の定着を図りました。
特集上映・トークイベント開催概要
開催期間 | 2022年3月11日~17日 |
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上映方式 | 対面上映 |
開催場所 | IFC Center(ニューヨーク) |
実施内容 | 現地のJapan SocietyやIFC Centerプログラマーの意見、NY在住のパブリシストや、海外での日本映画上映に詳しい有識者の意見などを参考にし、海外映画祭等での評価も高い2作品を選定、現地ニューヨークのアートハウスの映画館で、一般の映画ファンに向けて上映を行いました。 上映の際には一般観客だけでなく、プレスや現地配給会社、映画祭プログラマー、現地映画研究者などにも作品を視聴してもらうためインビテーションを事前送付し、今後の上映機会につながるように促しました。 |
上映作品(計2本) | 吉田恵輔監督『BLUE/ブルー』、春本雄二郎監督『由宇子の天秤』 |
※主催:文化庁/運営協力:IFC Center、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
映像事業部:山田
Tel: 03-3543-7531