VIPO(ヴィーポ)は、文化庁からの委託を受け、令和4年度「メディア芸術海外展開事業」の一環として、「フランクフルト・ブックフェア2022」にブース出展し、マンガ・ショーケース・プレゼンテーションや作品を紹介する展示を実施します。
「メディア芸術海外展開事業」としては初めての参加となりますが、主に世界中から集まる出版関係者に向けて、日本の優れたマンガ作品を紹介し、海外での発売に向けてのサポートを行います。
また、同じく文化庁からの委託を受けて行う令和4年度「日本書籍翻訳・普及事業」の一環として実施している、「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」においても、本事業で採択された日本書籍の海外向け企画書やサンプルの展示等を実施し、海外出版社へ向けたプロモーションを行います。
さらに、日本の出版コンテンツを日・英で検索できるオンラインカタログサイト「Japan Book Bank」では、登録書籍の見本誌展示とサイトのデモンストレーションを行い、版権情報の閲覧や問い合わせが可能となるID登録を促進します。
「日本書籍翻訳・普及事業」と「Japan Book Bank」では、共同でブースを設け、海外での翻訳出版を目指す日本の書籍を紹介し、具体的なライセンスアウトの交渉へ向け、オンラインも活用した支援を行います。
「フランクフルト・ブックフェア2022」
会 期:2022年10月19日(水)~23日(日)
開催地:ドイツ・フランクフルト
公式サイト:https://www.buchmesse.de/en(英語)
海外でも人気の高い日本のマンガですが、比較的、注目されることの少ない女性マンガ家が描く多様なジャンルのマンガ作品をメディア芸術祭受賞作品・審査委員会推薦作品の中から選出し、6作品を紹介します。パネル展示に加えて、海外出版社向けのショーケース・プレゼンテーションを実施します。
(1)ブース出展および作品紹介(Hall 6.1_A98)
・企画テーマ:「日本の女性MANGA家の深くて多様な世界」
・紹介作品:
1)北村みなみ『グッバイ・ハロー・ワールド』
第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 審査委員会推薦作品
2)靴下ぬぎ子『思えば遠くにオブスクラ』
第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 審査委員会推薦作品
3)山本美希『かしこくて勇気ある子ども』
第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞
4)安野モヨコ『鼻下長紳士回顧録』
第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞
5)雁 須磨子『あした死ぬには、』
第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞
6)松田洋子『父のなくしもの』
第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 審査委員会推薦作品
©MINAMI KITAMURA |
©Nugiko Kutsushita (Akitashoten) 2021 |
©Miki Yamamoto / LEED Publishing Co.,Ltd. |
©Moyoco Anno / Cork |
©Sumako Kari/ OHTA PUBLISHING COMPANY |
©Hiroko Matsuda 2019 |
※画像:作品書影(6作品)
(2)マンガ・ショーケース・プレゼンテーション、およびネットワーキング・レセプション
海外出版社向けに上記6作品のプレゼンテーションを実施。また、プレゼンテーションの後にネットワーキングを促進するためのレセプションを行います。
・実施日時:10月19日(水)15:30(プレゼンテーション+レセプション)
10月20日(木)15:00(プレゼンテーション+レセプション)
10月21日(金)11:00(プレゼンテーションのみ)
・場所:日本ブース内(Hall 6.1_A98)
優れたメディア芸術作品を海外へ発信するため、世界のメディア芸術関連フェスティバル・施設において、文化庁メディア芸術祭の受賞作品等の展示・上映・プレゼンテーション等を行っています。年間を通じて企画展を複数回開催し、日本のメディア芸術の紹介・発信をしています。
多様で豊かな日本の活字文化を海外に発信し普及させるため、文化庁による「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」にて採択された書籍の見本誌・企画書・サンプルを展示し、海外出版社へ紹介します。また、ドイツの文学賞である「リベラトゥール賞」を2022年に受賞した若竹千佐子さんをお招きした特別トークショーも実施します。
(1)ブース出展、書籍紹介(Hall 6.1_A98)
・紹介作品:「海外における日本書籍の出版・流通に向けた翻訳助成事業」採択書籍のうちプロモーションを希望するもの
(2)若竹千佐子さん特別トークショー
アジア、アフリカ、南米、アラブ圏などの女性作家を対象とするドイツの文学賞「リベラトゥール賞」を、2022年に日本人作家として初めて受賞した若竹千佐子さんをお招きしたトークショーを開催。
受賞作『おらおらでひとりいぐも』(2017年11月に河出書房新社より出版)は、若竹千佐子さんのデビュー作であり、日本では文藝賞(2017年)と芥川龍之介賞(2018年)を受賞しています。
・実施日時: 10月20日(木)16:30 ※現地時間
・開催場所:日本ブース内(Hall 6.1_A98)
・登壇者:若竹千佐子さん(作家)
ユルゲン・シュタルフさん(ドイツ語版翻訳者)
カティア・カッシングさん(ドイツ語版出版社:カス・フェアラーク社 社長)
国内で出版される多くの優れた書籍を海外の出版社から出版・流通させるための事業(以下、海外出版流通事業)を実施するとともに、翻訳家を発掘・育成することを目的とした翻訳コンクール事業を実施いたします。また、上記2事業に関連するシンポジウムや翻訳ワークショップを開催。これらの事業を通じて、日本の書籍の翻訳家を支援するとともに、日本の書籍が数多く翻訳され、海外での普及が進むことを促進いたします。
日本の出版コンテンツを日・英で検索できるオンラインカタログサイト「Japan Book Bank」では、昨年度のフランクフルト・ブックフェアに引き続き、登録書籍の紹介と、サイトのデモンストレーション、ID登録の促進をブースにて実施します。
(1)ブース出展、書籍紹介(Hall 6.1_A98)
・紹介作品:「Japan Book Bank」登録書籍
特別企画「フランクフルト特集」登録書籍
(2)サイトのデモンストレーションとID登録促進
ブースを訪れた海外出版社に向け、サイトの活用方法を案内し、フランクフルト・ブックフェア以降もオンライン上で自由に版権の問い合わせができるよう、ID登録を促します。
「Japan Book Bank」は、日本の出版コンテンツの翻訳出版に興味を持つ海外の出版社や、映像化を希望する映像制作会社やプロデューサー向けに構築した日本の出版コンテンツを検索できるウェブサイトです。本サイトには、海外における翻訳出版や映像化の原作としての活用に強い興味と意欲を持つ日本の出版コンテンツが登録されています(新規登録募集中)。コンテンツの内容や著作権の権利情報の検索機能だけではなく、問い合わせ機能も実装されているため、ご登録いただいた日本の出版社は本サイト上で海外展開に関する相談や依頼を直接受けることが可能です。
※「Japan Book Bank」は、VIPOと一般社団法人日本書籍出版協会が共同で運営しています。(運営協力:株式会社トーハン)
文化庁「メディア芸術海外展開事業」
映像事業部:長澤・田吹
E-mail: jmaf@vipo.or.jp
文化庁令和4年度「日本書籍翻訳・普及事業」
情報サービス事業部:内島・角谷
E-mail: jlpp_vipo@vipo.or.jp
「Japan Book Bank」
情報サービス事業部:高橋・國崎
E-mail: jbb@vipo.or.jp
※お問い合わせは、件名に「FBF」とご明記の上、メールにてお願い申し上げます。