VIPO(ヴィーポ)は、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2023」(https://www.vipo-ndjc.jp/)において、「長編映画の企画・脚本開発サポート」を実施いたします。
本プロジェクトでは、プロデューサー、映画監督、脚本家講師による指導のもと、才能ある若手作家に対し、オリジナル作品の企画・脚本開発およびパイロット映像製作のサポートを行います。さらに発表の場を設け、映画製作者に向けたプレゼンテーションの場を提供します。
映画の土台作りを学びながら、企画・脚本を練り上げることのできるプロジェクトです。
山本晃久氏(ウォルト・ディズニー・ジャパン プロデューサー)
1981年、兵庫県出身。
代表作は映画『彼女がその名を知らない鳥たち』(17/白石和彌監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)、『スパイの妻〈劇場版〉』(20/黒沢清監督)など。また、「山田孝之のカンヌ映画祭」(17/TX)、「恋のツキ」(18/TX)、「全裸監督シーズン2」(21/Netflix)など多数のドラマも企画、制作している。映画『ドライブ・マイ・カー』(21/濱口竜介監督)では第74回カンヌ国際映画祭脚本賞、第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞など多数の賞を受賞。個人では第25回新藤兼人賞プロデューサー賞、第45回エランドール賞プロデューサー奨励賞、第41回藤本賞を受賞している。
現在は、ウォルト・ディズニー・ジャパンにて、コンテンツ制作に携わり、Disney+STAR配信作品として「すべて忘れてしまうから」(22/岨手由貴子監督、沖田修一監督、大江崇允監督)、「ガンニバル」(22/片山慎三監督、川井隼人監督)、「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」(23/萩原健太郎監督)などを制作している。
《メッセージ》
この出会いを通し、観客の立場に立ちながら、一緒に心から面白いと思える企画を育めたらと思います。
田中幸子氏(脚本家)
東京生まれ。
東京藝術大学美術学部卒・同大学院映像研究科脚本(田中陽造ゼミ)修了。『トウキョウソナタ』(08/黒沢清監督)で脚本の仕事を始める。同作は第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞。主な作品に『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(12/御法川修監督)、『散歩する侵略者』(17/黒沢清監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)などがある。
《メッセージ》
映画の脚本は、設計図であり、映像作家の作家性の土台となるキャンバスでもあり、かつ、これから生まれる映像の大切な一部です。内容的に未完成でも良いのです。もちろん、完璧過ぎて手を加える余地はないと思えるものでも良いのです。ユニークな映像表現の種が、どこかに隠れているかもしれません。あなたにしか書けない映画脚本を、一緒に探ってみませんか。
大江崇允氏(映画監督・脚本家)
1981年、大阪府出身。
近畿大学で大橋也寸(おおはしやす)氏よりフランスの演技システムであるルコック・システムを学び、卒業後も演出や俳優として舞台作品に携わる。その後、映画制作を始め、監督・脚本として活動。監督・脚本映画に『美しい術』(09)、『適切な距離』(11)がある。ドラマでは演出「君は放課後、宙を飛ぶ」(18/TBSサービス・東映)、「すべて忘れてしまうから」(22/Disney+)、脚本では「恋のツキ」(18/TX)、「ガンニバル」(22/Disney+)など。
映画『ドライブ・マイ・カー』では、脚本を手掛けた濱口竜介監督と共に、カンヌ国際映画祭や日本アカデミー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などで脚本賞を受賞。
《メッセージ》
映画を作っていてつくづく思うのは、「何を作るのか」と同じぐらい「誰と作るのか」が重要だなあと。面白い脚本を一緒に組み上げる仲間になれるよう、そこにある脚本をそのままに、広い視野で感じられればと考えています。
2023年7月7日(金)17:00必着
5月10日(水)作家募集開始
7月7日(金) 応募書類提出締切
8月末~9月上旬 一次選考
9月上旬 通過者を対象にした講義
⇒講義を受けてブラッシュアップした企画書の提出(脚本の改稿も可)
10月下旬 面接・最終選考
11月中旬~3月脚本開発(~12月)・パイロット映像製作(1月~3月)
3月 映画製作者に向けたプレゼンテーション
※事情により、スケジュール等が変更になる場合もございます。予めご了承ください。
優れた若手映画作家を公募し、本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施すると同時に、作品発表の場を提供しています。
公式twitter:@ndjc_project
ndjc事務局(特定非営利活動法人映像産業振興機構[VIPO]内)
e-mail:ndjc@vipo.or.jp