JLPP事務局とVIPO(ヴィーポ)は、文化庁からの委託を受け「令和5年度活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として開催する、第9回JLPP翻訳コンクールの実施要項を発表いたします。
JLPP翻訳コンクールは日本文学の優れた翻訳家を発掘・育成することをめざすプログラムです。さらに日本文学の魅力を広く伝えるべく、第9回からは、現代文学部門に加え、古典文学部門を新設しました。今回の対象言語は、現代文学部門は英語とドイツ語、古典文学部門では英語となります。
過去のJLPP翻訳コンクールでは、ポリー・バートン氏(松田青子『おばちゃんたちのいるところ』世界幻想文学大賞2021年短編集部門受賞 他)やサム・ベット氏(川上未映子『ヘブン』2022年ブッカー国際賞最終候補 他)など、現在世界の第一線で活躍する文芸翻訳家を輩出しています。日本文学作品の翻訳家を目指す方々は、6月の応募受付開始をお待ちください。
応募期間 | 2024年6月1日(土)〜6月30日(日)※日本時間 |
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目的 | 日本の優れた文学作品を翻訳して世界に発信し、文学水準の一層の向上を図るとともに、将来を担う翻訳家の育成等を目的とします。 |
言語および 課題作品 |
【現代文学部門】 言語: 英語/ドイツ語 課題作品: [小説]井戸川射子 著「マイホーム」 [評論・エッセイ]岸本佐知子 著「カブキ」「七月の私」「父 セリフ三選」 *上記の小説1点と評論・エッセイ3点の合計4点の提出が必要です。 【古典文学部門】 言語: 英語 課題作品: 小林一茶 俳文3点「乞食の出産祝」「瘦せ桜」「田守の翁」 * 上記の俳文3点の提出が必要です。 |
応募資格 | 国籍、年齢は問いません。ただし、本事業の主旨が、翻訳家を目指す者の育成であることから、翻訳作品の単行本(共訳を含む)の出版経験を有する者は応募できません。なお、雑誌・アンソロジー等での掲載経験は可とします。 |
賞金 | 最優秀賞:各部門・言語 1名 100万円 優秀賞:各部門・言語 2名 各25万円 |
応募方法 | 詳細は第9回JLPP翻訳コンクール告知ページよりご確認ください。 https://www.jlpp.go.jp/competition9/index.html ※応募専用ページは2024年6月1日(土)に開設します。 |
審査委員 ※アルファベット順 |
【現代文学部門】 英語 ・Polly Barton氏(日本文学翻訳家) ・Michael Emmerich氏(日本文学翻訳家、カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授) ・Stephen Snyder氏(日本文学翻訳家、ミドルベリー大学教授) ドイツ語 ・Katja Cassing氏(日本文学翻訳家、cass verlagパブリッシャー) ・Eduard Klopfenstein氏(日本文学翻訳家、チューリヒ大学日本学名誉教授) ・Asa-Bettina Wuthenow氏(日本文学研究者、翻訳家、通訳者、ハイデルベルグ大学日本学科准教授) 【古典文学部門】 英語 ・Janine Beichman氏(日本文学研究者、翻訳家、大東文化大学名誉教授) ・Peter MacMillan氏(翻訳家、詩人) ・森山 恵氏(詩人、翻訳家) |
日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させるため、海外発信の基盤となる翻訳家の発掘・育成を行うとともに、出版社等による作品の海外展開を促進し、あわせて、世界の文学関係者、出版関係者等を対象に、日本の活字文化の理解をより深めるための活動を実施いたします。
JLPP事務局
E-mail: jlpp_office@jlpp.go.jp
※メールでお問い合わせの際は、件名に「JLPP翻訳コンクール応募」とご明記ください。