本講座にて、8年目を迎えた「映画プロデューサー養成講座 基礎編」を2023年12月6日、7日の2日間の日程にて開催いたしました。会場は、VIPO(ヴィーポ)のホールで対面(リアル)により行われ、講師には早稲田大学名誉教授の安藤紘平氏。講座には映画業界をはじめ、映像コンテンツのプロデュース実務に携わる方を中心に18名が参加されました。
プロデューサーに求められる広義の知識を体系立てて学べる本講座では“脚本”に重点を置いており、受講者は、読む力、書く力を養うためのノウハウを中心に学びました。2日目の後半では、『沈黙の艦隊』、『ハケンアニメ!』の吉野耕平監督と安藤講師との対談形式のセッションをおこない、映画監督とプロデューサーの向き合い方などリアルな話しをいただきました。また参加者からの質問には限られた時間の中でしたが丁寧にご回答いただきました。
受講者の声 VIPO実施アンケートより
- プロデューサー業の重要な部分が論理的に体系化されており理解しやすかった。
- 実践に役立つ脚本の読み方・作り方を中心に教えて頂き、有意義な時間でした。
- 講義を聴いて自分に足りない部分を把握することができた。
- プロデューサーとして活動していく上でとても役立つお話を伺うことができました。
- 実務に関するお話や、映画製作での裏話をお聞きすることができ、大変満足でした。
開催内容
プログラム&日程 |
●1日目:12月6日(水)10:00~17:00
プロデューサーの役割、マーケットの構造
資金調達・企画の立て方
プロデューサーに必要な脚本の基礎
脚本を書くにあたって重要なこと
モチーフ・テーマの見つけ方
●2日目:12月7日(木)10:00~16:00
脚本構成の基本
オープニングとエンディング・プロットポイント
魅力ある台詞とは
プロデューサーにとっての脚本の読み方
制作予算を立てる
資金を回収する
16:00~ 吉野耕平監督ご登壇 映画製作の実際 [安藤講師とトークセッション]
質疑応答
17:00 終了 |
対象者 |
映像コンテンツ業界のプロデューサー志望の人 |
参加費 |
一般40,000円(税込)/ VIPO会員20,000円(税込) |
受講者 |
18名 |
会場 |
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ホールR |
講師プロフィール
早稲田大学名誉教授 安藤紘平氏
1944年生まれ。1968年、早稲田大学理工学部卒業。同年TBS入社、2004年退職し早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授。日本映画監督協会国際委員。大学在学中から寺山修司主宰の劇団天井桟敷に所属、JALなどのCM、中島みゆきなどのMV、個人映像作家として活動。1969年、電子映像を使った日本初のフィルム『オー・マイ・マザー』でオーバーハウゼン国際短編映画祭入選、同作品は米国ゲッティ美術館、横浜美術館などに収蔵。1994年、ハイビジョン撮影を35ミリフィルムに変換した『アインシュタインは黄昏の向こうからやってくる』で、ハワイ国際映画祭銀賞特別賞、国際エレクトロニックシネマフェスティバル・アストロラビウム賞を受賞。その他、1973年『息子たち』がフランストノンレバン国際独立映画祭グランプリなど受賞歴多数。パリ、NY、LA、東京などの美術館のほか日本国立フィルムアーカイブに全作品が収蔵されている。
映画監督 吉野耕平氏
1979年生まれ、大阪府出身。大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻修了。『夜の話』(00)がPFFにて審査員特別賞を受賞、『日曜大工のすすめ』(11)が第16回釜山国際映画祭ショートフィルムスペシャルメンション受賞。CMプランナー、映像ディレクターとして活動しながら2014年、ndjcで短編『エンドローラーズ』を監督。CGクリエイターとして『君の名は。』(16)に参加した後、『水曜日が消えた』(20)で劇場長編監督デビュー。次の時代を担う映像クリエイター選出プロジェクト「映像作家100人2019」にも選ばれている。『ハケンアニメ!』(22)が2022年日本アカデミー賞での10部門での優秀賞をはじめ、多数の賞を受賞。2023年に長編3作目となる「沈黙の艦隊」が公開。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
担当:木元・佐藤
Tel:03-3543-7531 Email:seminar@vipo.or.jp