VIPO(ヴィーポ)は、「カンヌ国際映画祭」の独立部門である「監督週間(Quinzaine des Cinéastes/ Directors’ Fortnight)」と締結したコラボレーション契約の一環として、2023年12月8日(金)〜21日(木)の2週間、アジア初上陸となる「カンヌ監督週間 in Tokio」を開催しました。
「カンヌ監督週間 in Tokio」では、カンヌ国際映画祭「監督週間 2023」で上映された長編・短編に加え、VIPO セレクトの日本映画を計17本上映。さらにゲストを招いてのトークイベント等も開催しました。
オープニングを飾ったのは、フランスの実力派監督セドリック・カーン作で、70年代に起きた実際の事件に基づく息をのむ裁判劇 『ゴールドマン裁判』。上映前には「監督週間」アーティスティックディレクターのジュリアン・レジ氏が登壇し、日本の観客の皆さまにご挨拶と上映作品の解説等を行いました。
初日の夜には、Shibuya Sakura Stage にてオープニング・パーティーを開催しました。映画業界から多くのゲストが来場し、アジア初開催となった「カンヌ監督週間 in Tokio」の開幕が盛大に祝われました。
2006年のカンヌ「監督週間」に正式出品された西川美和監督 『ゆれる』を特別上映。上映後には西川監督と主演のオダギリジョーさん登壇のトークイベントを開催し、制作当時のエピソードをたっぷりお話しいただきました。
Vシネマでありながら、2003年カンヌ「監督週間」に正式出品された三池崇史監督『極道恐怖大劇場 牛頭』。三池監督にとっても思い入れの深い本作は劇場公開されておらず、映画祭等でしかスクリーンで上映される機会はありませんでしたが、今回は監督たってのオファーで特別に上映されることとなりました。上映後には三池監督によるトークイベントを開催。「監督週間」 に三度も正式出品され、正に“監督週間に愛された”三池監督に、『極道恐怖大劇場 牛頭』出品当時の思い出から、その後のカンヌ国際映画祭での思い出等など、たっぷりお話しいただきました。
「監督週間2023」に日本人で唯一エントリーを果たした平井敦士監督『ゆ』、同監督の第73回ロカルノ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部⾨にノミネートされた『フレネルの光』、サン・セバスティアン国際映画祭に正式出品された深田隆之監督『ナナメのろうか』を三本立てで上映。さらに上映後には緊急来日した平井敦士監督のティーチインを行いました。監督には、観客の皆さまからのたくさんの質問に真摯に答えていただきました。
『The Goldman Case/ゴールドマン裁判』 ※オープニング作品 監督:Cédric Kahn(セドリック・カーン) 製作:フランス |
『Mambar Pierrette』 監督:Rosine Mbakam 製作:ベルギー・カメルーン |
『Inside the Yellow Cocoon Shell/ 黄色い繭の殻の中』 監督:PHAM Thien An 製作:スペイン・フランス・シンガポール・ヴェトナム |
『In Our Day』 監督:Hong Sangsoo 製作:韓国 |
『Creatura』 監督:Elena Martin Gimeno 製作:スペイン |
『In Flames』 監督:Zarrar Kahn 製作:カナダ・パキスタン |
『Riddle of fire』 監督:Weston Razooli 製作:アメリカ |
『The feeling that the time for doing something has passed』 監督:Joanna Arnow 製作:アメリカ |
『Grace』 監督:Ilya Povolotsky 製作:ロシア |
『ゆ』(短編) 監督:平井敦士 製作:フランス |
『The Sweet East』 監督:Sean Price Williams 製作:アメリカ |
『フレネルの光』(短編) 監督:平井敦士 製作:フランス・日本 |
『Agra』 監督:Kanu Behl 製作:フランス・インド |
『ナナメのろうか』(短編) 監督:深田隆之 製作:日本 |
『The Other Laurens』 監督:Claude Schmitz 製作:ベルギー・フランス・ルクセンブルク |
『ゆれる』 ※特別上映 監督:西川美和 製作:日本 |
『極道恐怖大劇場 牛頭』 ※特別上映 監督:三池崇史 製作:日本 |
「カンヌ国際映画祭」は世界三大映画祭の中でも突出した知名度と国際的に高い評価を誇る映画祭です。その中でも将来有望の片鱗を見せる優れた映像作品を1969年より上映し続けてきた「監督週間(Quinzaine des Cinéastes/ Directors’ Fortnight)」。フランスの監督協会が運営している「監督週間」は、作家性を持つ監督が世界に出てゆく登竜門的な存在であり、また最も特異で前衛性のある、幅広いタイプの作品を紹介することを目的としています。
過去には、ソフィア・コッポラ、スパイク・リー、アトム・エゴヤン、ジム・ジャームッシュ、ケン・ローチ、クエンティン・タランティーノ、グザヴィエ・ドラン、日本からは大島渚、北野武、黒沢清、三池崇史、諏訪敦彦、河瀬直美、西川美和といった今日の映画界を牽引する監督たちがこの「監督週間」から大きく飛び立っていきました。
・「監督週間」公式サイト:https://www.quinzaine-cineastes.fr/en
日程 | 2023年12月8日(金)〜21日(木) 《2週間限定〉 |
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会場 | ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F) |
上映作品 |
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予告動画(YouTube) | https://youtu.be/Jh89SoweXdU |
公式HP | https://www.cannes-df-in-tokio.com/ |
公式X(旧Twitter) | @cannes_tokio (https://twitter.com/cannes_tokio) |
公式Instagram | @cannes_tokio(https://www.instagram.com/cannes_tokio) |
主催 | 監督週間(Quinzaine des Cinéastes/ Directors’ Fortnight)/特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO) |
特別協力 | AKIRA H |
協力 | CINEFRANCE STUDIOS/ユニフランス/ELLE/日本映像翻訳アカデミー(JVTA) |
助成 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 |
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
「カンヌ 監督週間 in Tokio」事務局:吉田・神山
e-mail: cannes_tokio@vipo.or.jp