VIPO(ヴィーポ)は、経済産業省、令和5年度「我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業(コンテンツ産業の海外展開等支援)(JLOX+)」の一環として、2024年4月29日(月)~5月1日(水)にイタリアのウディネで開催されたファーイースト映画祭のFOCUS ASIAへの若手映画プロデューサー2名の参加を支援しました。
今年は下記2名のプロデューサーの企画がFOCUS ASIAの企画マーケット「ALL GENRES PROJECT MARKET」に選出されました。
上記の2企画以外に、香港国際映画祭併設企画マーケット(HAF: Hong Kong – Asia Film Financing Forum)にてウディネ・フォーカスアジア賞を受賞した坂本悠花里監督『白の花果』(2022年度ndjc「長編映画の企画・脚本開発サポート」開発作品)も同企画マーケット「ALL GENRES PROJECT MARKET」に参加されました。また、昨年同様、本事業のアドバイザーとして、小野光輔プロデューサーにもご参加頂きました。
本企画マーケットでは、今年はアジア発の企画を中心に計11企画が選出され、日本の企画は3企画と最も多く、その他にインドネシア、ベトナム、タイ、台湾、マレーシア、フィリピン、また更に日本舞台のスイス発の企画も選出されました。選出された企画は、初日の冒頭にFOCUS ASIAの全参加者の前で紹介され、司会からの質問に回答する形で企画をプレゼンする時間が与えられました。
『ロストランド』渡邉プロデューサー(右) |
『ポラリスが降り注ぐ夜』川島プロデューサー(右) |
また、参加企画は、他の参加者と1 on 1でミーティングする時間も与えられ、FOCUS ASIAに参加している他のプロデューサーやセールスエージェント、配給会社などとのミーティングが各テーブルで行われました。その他にもランチやディナーにて、ファーイースト映画祭の参加者や、同時開催されているラボ「Tie That Bind」の参加者も同じ会場に集められ、とてもカジュアルにネットワーキングできる機会がありました。
1on1ミーティングの様子 |
『ロストランド』テーブル |
そして、2日目の夜は、TAICCA(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー)がスポンサーとなり、ディナーが始まる前に今年のFOCUS ASIA唯一のアワード、「TAICCA Co-production Award」が発表となり、今年はVIPO支援企画『ポラリスが降り注ぐ夜』が選出され、賞金10,000ユーロが授与されました。
『ポラリスが降り注ぐ夜』TAICCAアワード受賞 |
FOCUS ASIA のプログラムとは別に、今年も同時開催中のラボ「Ties That Bind」の脚本講師による脚本個別指導を実施しました。今年は『ロストランド』と『ポラリスが降り注ぐ夜』の両企画が参加し、それぞれ脚本講師の Clare Down氏による対面指導が行われ、予め提出頂いた脚本を講師が事前に分析し、それに基づく形で、脚本に対するアドバイス等がされました。
脚本個別指導の様子(『ポラリスが降り注ぐ夜』) |
VIPOでは、グローバルな視野を持ち国内外で活躍できるプロデューサー、監督、脚本家など業界プロフェッショナルを育成するため、本事業を含め、様々な国際映画祭、企画マーケットやラボへの参加者を支援しております。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
VIPO Film Lab事務局:山田、伊藤
E-mail: vipofilmlab@vipo.or.jp