VIPO（ヴィーポ）は、将来の映像産業を担う俳優の発掘と育成を目指し、第一線で活躍する映画監督による、俳優養成の2日間集中講座を2024年6月19日（水）、26日（水）に開催いたしました。
　
　今回は映画監督であり脚本家でもある成島 出氏を講師に迎え、映画においてリアリティのある演技を実践するための演技指導を行っていただきました。
　
　受講者は、映画やテレビドラマ、舞台等で演技経験のある18名。成島講師は、受講者からの事前アンケートで各受講者の演技の悩みや日々の訓練方法等を参照しつつ、ワークショップ内の自己紹介や一人芝居と二人芝居の課題の実践を見ながら、ひとり一人にアドバイスをしていきました。

開催概要

内容

6月19日（水）1日目
各受講者の自己紹介と共に日々の演技訓練などについてのヒアリングとアドバイス。
また一人芝居の課題と二人芝居の課題を実践してもらい、それぞれの核心を突く演技指導をしていただきました。

　
6月26日（水）2日目
初日の各自の演技記録動画で復習してもらい、再度実践。また新たなシナリオの課題にも挑戦していただきました。

受講者の声　VIPO実施アンケートより

参加された俳優のみなさまからは有益度100%という満足度の高いアンケート結果が得られました。
自分で気づけなかったことや考えが至らなかった点に気づくことができました。
台詞が入っている状態で、その場に存在し、相手を感じて芝居をする感覚を肌で感じられました。
今回ほどシナリオについて分析してこなかったのでとても勉強になりました。
準備、分析のやり方がとても具体的で有益でした。
　

講師紹介

成島 出（なるしま いずる）氏
1961年山梨県出身　映画監督・脚本家
学生時代から自主映画を撮る。1986年『みどり女』が第9回ぴあフィルムフェスティバル（PFF）に入選。その後、森崎 東や長谷川和彦に師事し、シナリオ執筆を学び相米慎二作品などで助監督を務める。2004年、初監督作品『油断大敵』で藤本賞やヨコハマ映画祭新人監督賞を受賞。以降『フライ，ダディ,フライ』（05）、『ミッドナイトイーグル』（07）、『孤高のメス』（10）などを手掛け、2012年には『八日目の蝉』（11）が第35回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞など10部門を受賞。2014年『不思議な岬の物語』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。『ソロモンの偽証』2部作（15）、『ちょっと今から仕事やめてくる』（17）、『いのちの停車場』（21）、『銀河鉄道の父』（23）、最新作は『52ヘルツのクジラたち』など日本映画界を代表する映画監督である。

お問い合わせ先

特定非営利活動法人映像産業振興機構（VIPO）
アクターズワークショップ担当　本間、木元、佐藤
Tel: 03-3543-7531 / e-mail:actors@vipo.or.jp