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2024.07.26 イベント・セミナー・公募情報
【VIPO Film Award 報告】昨年のVIPO Film Award 授賞作品がベネチア国際映画祭でのワールド・プレミア上映決定!ほか

VIPO Film Award報告
昨年受賞作品『To Kill a Mongolian Horse』が

第81回ベネチア国際映画祭(イタリア)ベニス・デイズ部門でワールド・プレミア上映決定!ほか


VIPO(ヴィーポ)が、昨年10月に開催された「釜山国際映画祭」併設企画マーケット「Asian Project Market(APM)」にてVIPO Film Awardを授与したJIANG Xiaoxuan監督の企画『To Kill a Mongolian Horse 』(プロデューサー:TAN Chui Mui氏、 MO Zhulin氏)(当時のニュースはこちら)が完成し、今年8月末に開幕となる「第81回ベネチア国際映画祭」のパラレル部門であるベニス・デイズ(Giornate degli Autori)にてワールド・プレミア上映されることが決まりました。
 
【JIANG Xiaoxuan監督メッセージ】
VIPOからこのようなサポートを受けられることは、私たちにとってこの上ない喜びです。私たち若いチームと若い映画にとって、本当に大きな意味を持っています!ベネチアを皮切りにスムーズに映画祭が開催され、日本でもすぐに上映されることを願っています!
 

「VIPO Film Award」とは
日本との国際共同製作を目指す海外プロデューサーや監督の発掘と、現在進行形の企画トレンドを掴み、日本での企画開発に活かしていくこと、そして海外マーケット事務局との提携・連携により日本企画と海外マーケットとの懸け橋となることを目的に、VIPOは、プチョン国際ファンタスティック映画祭併設の企画マーケット「NAFF It Project」、釜山国際映画祭併設の企画マーケット「APM(Asian Project Market)」、そしてロッテルダム国際映画祭併設の企画マーケット「CineMart」において、優秀な企画にVIPO Film Award を授与しています。

 

作品紹介

品名:To Kill a Mongolian Horse
監督:JIANG Xiaoxuan氏
プロデューサー:MO Zhulin氏
エグゼクティブ・プロデューサー:TAN Chui Mui氏
製作国:マレーシア, 香港, アメリカ, 韓国, 日本, タイ
言語:モンゴル語、北京語
 
モンゴルと中国に国境を接する草原で、モンゴルの乗馬パフォーマーが伝統的な生活様式の崩壊と格闘しながら、二重生活を繰り広げる。

 
 
【あらすじ】
冬の草原で、モンゴルの騎手から文化パフォーマーに転身したサイナは、昼間は牧場の手入れをし、夜は観客のために馬上芸を披露する。サイナは、ショーで演じる威厳ある騎兵とは異なり、牧夫の生活が崩壊寸前であることを知り・・・
 
【監督略歴】
中国・内モンゴル出身の脚本家・監督。ニューヨーク大学Tisch School of the Artsで映画&TVの学士号を取得。短編『Graveyard of Horses』(2022)はPÖFF Shorts、SXSW ’23、BFI ’23に入選し、釜山国際短編映画祭でNETPAC賞、広島国際映画祭でグランプリ、第46回デンバー映画祭で最優秀学生国際短編賞を受賞した。初の長編作品『To Kill A Mongolian Horse』(2024)は、サンダンスの育成プログラムSundance Igniteの支援を受け、BIFFのアジア・シネマ・ファンド(ACF)の脚本開発基金を獲得し、釜山APMでは、VIPO賞、Sørfond賞を受賞、香港HAFでホワイトライト・ポストプロダクション賞を受賞した。
 
【監督メッセージ】
この映画は、より安定した収入源として乗馬パフォーマーになることを決意した牧童である私の友人サイナに起こった実話にインスパイアされています。馬術ショーを訪れたとき、私はその超男性的な雰囲気に衝撃を受けました。そこでは、伝統的なモンゴルの男らしさがパフォーマンスの中で際立っており、これらの男性パフォーマーは、フェティッシュなまなざしの対象となっているだけでなく、民族的アイデンティティをも讃えていました。この映画では、サイナを自分自身に扮させ、馬上芸の世界と現実の葛藤の間を行き来する人物を描いています。一連の出来事が展開するにつれ、サイナは、演じる役柄と実際の境遇との間の激しいコントラストに、両立しがたいものを感じ始めます…。
 
 


また、一昨年前10月の釜山APMにてVIPO Film Award を授与した企画『In The Land Of Brothers』(監督・脚本:Raha AMIRFAZLI氏&Alireza Ghasemi氏、プロデューサー:Adrien BARROUILLET氏ほか)も昨年末に完成し、今年1月のSundance Film Festivalにてワールド・プレミアを果たし、BEST DIRECTOR AWARDを受賞。先日開催したカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコスロバキア)でヨーロッパプレミアを行いました。


なお、本年7月5日~9日に行われたプチョン国際ファンタスティック映画祭の企画マーケット「NAFF It Project」で優秀な企画にVIPO Award を授与しました。
 
「NAFF It Project」VIPO Film Award受賞企画
・企画名:『Naga Swim Upstream』
・製作国:タイ
・監督:Patiparn BOONTARIG氏
・プロデューサー:Napakarn BOONTARIG氏、Supatcha THIPSENA氏
 


左から、VIPO統括部長・森下美香、VIPOアワード審査委員・小野光輔氏(コバルトピクチャーズ)、
プロデューサー・Napakarn BOONTARIG氏、Patiparn BOONTARIG監督、
VIPOアワード審査委員・矢田部吉彦氏(元「東京国際映画祭」プログラミング・ディレクター)

 
【受賞者のコメント】
私たちのプロジェクトは、タイ北部の村に伝わる民話を題材にしているにもかかわらず、VIPOが私たちの映画を評価してくださったことを光栄に思います。これは、私たちが映画を通して環境問題を効果的に伝えることができることを証明するものであり、私たちのプロジェクトにとって大きな前進となりました。今後の新たな可能性につながるものでもあります。本当にありがとうございました!
 
私たちはこのプロジェクトを通じて、下流域の複数の国に深刻な影響を及ぼしているメコン川のダムが提起している問題に注意を喚起したいと思っています。これらのダムは生態系や生態系に害を与えるだけでなく、下流の人々の生活様式にも直接影響を及ぼしており、私たちはこの問題が重要なテーマであると信じています。ダム建設によって生活様式を変えざるを得なくなったメコン川の伝説上の生き物<ナーガ>の物語を語ることで、この問題に対する認識を高めることを目指します。
 


 
今後もVIPOは、VIPO Film Awardの授与を通して、日本との国際共同製作を目指す海外プロデューサーや監督の発掘と、現在進行形の企画トレンドを掴み日本での企画開発に活かしていくこと、そして海外マーケット事務局との提携・連携により日本企画と海外マーケットとの懸け橋となることを推進して参ります。
 

お問い合わせ先

特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
グローバル事業推進部:森下、山下
E-mail:matching@vipo.or.jp
 
 

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