英国最大のクールジャパンイベント&ヨーロッパ最大の日本食フェスティバルが開催されました
2014年7月25日(金)より3日間、イギリス・ロンドンのEarls Court展示場にて開催された『HYPER JAPAN 2014』が、27日(日)午後6時をもって閉幕しました。人気のポップカルチャーのみにとどまらず、食、伝統文化、ハイテクと、あらゆるジャンルの「ほんものの日本」を会場に持ち込み、日本の現在のクールジャパン政策をいち早く体現してきたHYPER JAPANは今回で6回目。3日間の総入場者数は84,000人(うち英国人を主とする欧州人が95%)となり、前回の6万2000人を大きく上回りました。メディアの反響も上がり、400社以上が取材に訪れました。
エリア別レポート
会場には、各テーマごとのエリアとメインステージを設置し、さまざまな角度から日本の魅力を紹介しました。
◆HYPER KAWAii!!
きゃりーぱみゅぱみゅの所属事務所であるアソビシステムが推進する「もしもしにっぽんプロジェクト」は、日本のポップカルチャーを海外に向けて発信するとともに、日本での受け皿の準備や複数メディアとも連携した新しい形のクールジャパンプロジェクトです。このプロジェクトがHYPER JAPANと提携、日本のファッションと若者文化の発信地である原宿のストリートを会場に再現したのがHYPER KAWAii!!エリアです。最新ファッションや小物のショップ、メイクアップコーナーはお洒落な女の子たちで一杯。富士フィルムのブースでは“チェキ”の愛称でお馴染みのインスタントカメラでの撮影会、またNHK WORLD/DAMのカラオケコーナーもこのエリアに。自慢のファッションに身を包んだイギリス人らが、日本のポップスを熱唱していました。エリア内の特設ステージでは、現地公募で選ばれたモデルと青文字系雑誌の日本人モデルが競演するファッションショーや、アニメ主題歌などで現地にもファンの多いやなぎなぎ、 Yun*chiのライブが開催されました。
◆HYPER Game & Anime Park
毎年幅広い年齢層で賑わう人気のエリアです。今年は任天堂が約500平米という大型出展を実現、会場はテーマパークのようでした。Wii U「マリオカート8」のレース模様が映し出される超大型スクリーンの前で、対戦者も観客も、そして実況アナウンサーも大興奮。バンダイナムコと東映アニメーションの合同スペースでは、コスプレイヤーに人気の「テイルズ・オブ・エクシリア」の他、大ヒットアニメ「ワンピース」のゲームにファンが殺到。ワンピースのキャラクター、チョッパーの巨大ぬいぐるみと記念撮影する人も。Mangaの宝庫、講談社のブースには立ち読み客がズラリとならび、世界共通語となったMangaの定着ぶりがうかがえました。
◆EAT-JAPAN
ヨーロッパ最大の日本食フェスティバルとして単独でも注目を浴びているのがこのエリアです。縁日のようなフードコートは、たこ焼きやカレーなどのストリートフードに舌鼓を打つ人々であふれ返りました。毎年恒例、英国を代表する寿司シェフらが握ったオリジナル寿司の中から、全英No.1を参加者投票で決める「EAT JAPAN SUSHI AWARDS」の審査会場には、「Fresh Summer Gunkan」「Matador Maki」など個性豊かな寿司が並び、真剣な表情で試食する人の姿が見られました。結果発表は最終日にメインステージで行われ、レストランROKAのシェフWojciech Popowによる「Seabed Shipwreck」が見事今年の王冠を手にしました。また日本全国の酒蔵がさまざまなスタイルの日本酒の楽しみ方を提案する欧州最大の日本酒試飲会「EAT-JAPAN SAKE EXPERIENCE」では、参加者らがプロのアドバイスに熱心に耳を傾けていました。試飲会後の投票では松竹梅白壁蔵の発泡酒「澪」が人気No.1に決定。デモンストレーションコーナーで話題を呼んだのは、英国随一の日本食レストランNobuの元ヘッドシェフで、現在居酒屋スタイルの新しいレストランKurobutaを展開するScott Hallworthによる居酒屋風小皿料理。農林水産省の「TASTE JAPAN」では、一般向け初登場の日本産和牛がふるまわれた初日のデモの他、手軽にできる和風スイーツのデモも好評でした。
◆HYPER Fringe market
ジャンルでくくることのできない新しいアートや芸、面白グッズなど、日本のホットなモノたちを一同に集めた新エリア「HYPER Fringe Market(ハイパーフリンジマーケット)」を新設。プロ/アマのクリエーターやデザイナー、パフォーマーらが、それぞれ独自の世界観を披露しました。特に注目を集めたのは、女子美術大学のブース「Joshibi Sai(女子美祭)」。現役学生による作品の展示販売やネイルアート、似顔絵ワークショップはまさにミニ学園祭の雰囲気。HYPER JAPANでは将来的に、日本とUKの学生の文化交流をはかるHYPER GAKUENSAIを企画しており、今回の女子美の参加はその第一歩となりました。その他、着物をリフォームしたファッションや和洋折衷の手作り小物、占いのブースも人気。ステージには個性派シンガーソングライターやダンサーが続々登場しました。
◆Culture
新旧の日本文化、伝統と最新技術、また観光地としての魅力などを紹介するこのエリアには、由緒ある「チェルシーフラワーショー」(英国王立園芸協会主催)で最高賞のゴールドメダルを獲得した「Federation of British Bonsai Societies(イギリス盆栽連盟)」が今回初参加。ガーデンショーのように大小ぎっしりと並べられた盆栽に人々は足を止め、日本の自然美を楽しんでいました。静岡市は、地域にゆかりの深い徳川家康公が来年没後400年を迎えるにちなんだプロジェクト「IEYASU400」を紹介。一方福岡市のブース「FUKUOKA」では、英国での日本のポップカルチャーの人気をふまえ、市内のアニメやゲーム産業を前面に出したユニークなPRが行われていました。ステージでも活躍したボーカロイド? やロボット関連のブースには、ステージ観覧後にそのまま流れ着き、スタッフにさまざまな質問をする人々の姿がありました。HYPER JAPANのショップでは、はっぴをモチーフにしたオリジナルTシャツが大人気。すでに“クリスマスのギフト用”にと買い求めた人もいたようです。
メインステージイベント
◆もはや人間?最先端技術搭載のロボットが特別ゲストで
初日に話題を集めたのが、ロボ・ガレージ代表 高橋智隆氏によるロボットデモンストレーション。高橋氏は、史上初のロボット宇宙飛行士としてこうのとり4号機に積載され国際宇宙ステーション (ISS) に運ばれたロボットKIROBOの開発に関わったロボットクリエーターです。この日は自身制作の小型ロボットROBIを同伴。堅苦しくなりがちなハイテクの話も、Jポップにあわせて踊ったり、一生懸命に話をするROBI君の愛らしさですっかりやわらかなムードに。スクリーンには宇宙飛行士の仕事をこなすKIROBO君も登場しました。
◆世界初上映「ボーカロイド? オペラ 葵上 with 文楽人形」
ヤマハが日本の最先端テクノロジーを駆使して開発した音声合成ソフトウェア、ボーカロイド?が、250年の歴史を持つ日本の伝統人形劇に使われる文楽人形を演じるという、世にも新しいオペラ舞台を撮影した30分の短編映画が、世界に先駆け最終日のステージで上映されました。オペラの題目は「AOI」。「源氏物語」の一節を現代劇に再編したファンタジーです。
◆ドラゴンゲートの格闘ショーに熱狂的ファンの声援
日本のプロレスは欧州にも多くのファンを持ちます。今回は彼らの熱い要望に応え、キャラクター性の強いレスラーたちで人気のプロレス団体、ドラゴンゲートが来英、会場の特設リングに登場しました。
◆欧州各国からファンが集まるコスプレショー
コスプレイヤーにとって、HYPER JAPANのステージは、夢が現実となる舞台です。コスプレファンなら誰でも参加できるコスプレショー、COSparadeには、思い思いのキャラクターになりきった参加者が大集合。また日曜日には、パリのジャパンエキスポで行われる全欧コスプレショー「European Cosplay Gathering」の予選会が行なわれ、ソロ部門では映画『Beetlejuice』のLydia Deetzを演じた“Shirak”が、グループ部門では『Lord of Vermilion』のキャラクター一同を演じた“Nomes and Altria”が見事本選への切符を手にしました。さらに今回は、HYPER JAPANより今年9月に発行予定のコスプレ写真集『HYPER』ための撮影会も行われました。
★次回開催★ HYPER JAPAN CHRISTMAS MARKKET 2014
会期:2014年11月14日(金)~16日(日)
会場:Olympia London
詳細お問い合わせ:press_jp@hyperjapan.co.uk (日本語)
———————————————————————————————–
【開催概要】
イベント名:HYPER JAPAN 2014(ハイパージャパン 2014)
開催日時:2014年7月25日(金)12:00-19:00
26日(土)09:15-14:15、15:15-20:15
27日〔日)09:30-18:00
会場:Earls Court 1(アールズコート第一展示場)
Earls Court, Warwick Road London SW5 9TA
入場料:前売券£12、当日券£15、10歳未満は無料
主催:Cross Media Limited(クロスメディア社)
協賛:アサヒビール、バンダイナムコゲームス、ブリティッシュ・エアウェイズ、
InsideJapan Tours、JP-BOOKS、任天堂、白A 、ソザイクッキングスクール
後援:在英国日本国大使館、日本貿易振興機構(JETRO)、国際交流基金、
財団法人自治体国際化協会ロンドン事務所(CLAIR)、日本政府観光局(JNTO)、
一般社団法人日本動画協会、一般財団法人音楽産業・文化振興財団、
NPO 法人映像産業振興機構、一般財団法人デジタルコンテンツ協会
提携:アソビシステム、日本出版貿易、共同ピーアール
お問い合わせ:Cross Media Limited press_jp@hyperjapan.co.uk (日本語)