VIPO(ヴィーポ)は、国立映画アーカイブの「令和6年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業*」の一環として、2025年1月24日(金)に、毎年好評を博している「全国映画資料アーカイブサミット」を今回もオンライン(無料)にて開催いたします。
6回目の開催となる今回のサミットでは、望ましい映画資料アーカイブの構築に向けて議論を深めるべく、デジタルアーカイブ構築における著作権についてのセミナー、映画分野の展覧会キュレーション、特撮資料のアーカイブに関する発表等の多様なプログラムを予定しています。ぜひ奮ってご参加ください。
*本事業は、平成30年度文化庁事業として開始され、令和5年度から国立映画アーカイブが実施しています。VIPOは過去の年度から継続して今年度も受託して運営しています。
【主催】国立映画アーカイブ(令和6年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業)
【運営】特定非営利活動法人映像産業振興機構
日時 | 2025年1月24日(金)13:00~17:35(予定) オンライン開催 ※Zoomシステムを使ったライブ配信での開催となります。お申込み後、メールにて視聴のご案内をいたします。 ※オンライン開催のため、ご自身で視聴できる環境をご用意ください。 |
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定員 | 500名(事前登録制、先着順) ※お申し込み後にメールにてご案内するURLは、お申込みいただいたご本人様用になります。他の方への転送ではご視聴いただけません。必ずご本人様によるお申し込みをお願い申し上げます。 |
参加費 | 無料 |
申込締切 | 1月23日(木)17:00まで ※定員に達し次第受付終了 |
事務局 挨拶 国立映画アーカイブ
■タイトル
令和6年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業の実施概要について
■内容
令和6年度事業の実施概要(調査、映画資料所在地情報検索システム[JFROL]の新規連携、映画資料のデジタルアーカイブ化、サミット、展示)についてお話します。
■登壇者
事務局/佐藤友則
■タイトル
映画資料ポータルサイト「映画遺産」について
■内容
国立映画アーカイブの映画資料ポータルサイト「映画遺産」に、2024年5月に第2弾の資料として新たに映画館プログラムのデータが追加されました。本データの紹介やその追加作業を含む本ポータルサイトの構築の課題や展望について担当者がお話します。
■登壇者
佐藤いつみ(国立映画アーカイブ 研究補佐員)
■タイトル
デジタルアーカイブ構築における著作権について
■内容
映画資料の保存と活用のために、デジタルアーカイブ化は重要な課題です。宣伝材料(ポスターやスチル写真など)や製作関連資料(シナリオや映画美術資料など)といった様々な映画資料のデジタルアーカイブ化を例に、その際に留意すべき著作権等について、数藤弁護士に解説していただきます。
■講師
五常総合法律事務所 パートナー弁護士 数藤雅彦
休憩 15分
■タイトル
映画資料展―2023-24年現地報告
■内容
2023-24年に開催された映画資料展の中から、香川県の地域の歴史と映画史をめぐる展示、山口市の映画館の記録と記憶にまつわる展示、デジタル展示を活用した衣裳デザイン画展について、各担当者からそれぞれのキュレーションや映画資料を魅力的に見せる工夫などについてお話しいただきます。
■構成・登壇者
1.映画のレシピ(会場:香川県立ミュージアム)
登壇者:黛 友明(香川県立ミュージアム 専門学芸員)
2.Afternote 山口市 映画館の歴史(会場:山口情報芸術センター[YCAM])
登壇者:前原美織(山口情報芸術センター[YCAM] シネマキュレーター)
3.世田谷文学館コレクション展「衣裳は語る──映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事」(会場:世田谷文学館)
登壇者:瀬川ゆき(世田谷文学館 学芸員)
休憩 10分
■タイトル
「須賀川特撮アーカイブセンター」と特撮資料の保存
■内容
アニメと特撮の文化を継承するアーカイブ活動を進める特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)は、特撮の領域では福島県須賀川市と連携してミニチュアなど特撮資料の保存に取り組み、「須賀川特撮アーカイブセンター」でその一部を公開しています。特撮資料保存の具体事例について、ATAC事務局長にお話しいただきます。
■講師
三好 寛(特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構 事務局長)
■タイトル
映画資料アーカイブの重要性について
■内容
映画が作り出され、流通し、観客に届くまでの過程では、膨大な数の人々が関わることで多種多様な映画資料が生み出されます。「映画」とは完成した作品だけを指すのではなく、そうした資料も映画文化の根幹をなす大切な財産です。映画資料とは具体的に何を指し、そのアーカイブがいかに重要なのかについて、改めて基本的なポイントを押さえながら最近の国際事例等も交えてお話します。
■登壇者
岡田秀則(国立映画アーカイブ 主任研究員)
事務局
※諸般の事情で内容が変更・中止される可能性がございますことをあらかじめご了承ください。
歴史的・文化的価値のある我が国の貴重な文化関係資料が散逸・消失することのないよう、アーカイブの構築に向けた資料の保存及び活用を図るための望ましい仕組みの在り方について調査研究等を行い、映画関連の非フィルム資料のアーカイブに係る中核拠点の形成を図るため、当該分野のネットワーク化を推進することにより、分野全体のアーカイブの構築・運営や共同利用の促進等を行うことを目的としています。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
令和6年度アーカイブ中核拠点形成モデル事業事務局
E-mail: nonfilm.archive@vipo.or.jp
※お問い合わせは、件名に「全国映画資料アーカイブサミット2025」とご明記ください。
「アーカイブ中核拠点形成モデル事業」において2024年1月26日(金)にオンライン開催いたしました「全国映画資料アーカイブサミット2024」の記録動画を公開しておりますので、併せてご覧下さい。
※本動画の公開は、2025年3月末までの予定です。
第1部:報告「データベース「映画資料所在地情報検索システム(JFROL)」の新規連携」(8分)
構成・登壇者
JFROLと調布市立図書館の映画資料データベースの連携
事務局/佐藤友則
第2部:報告「映画資料をめぐる国立映画アーカイブの新たな取り組み」(18分)
登壇者
1.重複する映画資料の頒布事業
宮本法明(国立映画アーカイブ 研究員)
2.ウェブサイト「映画遺産―国立映画アーカイブ映画資料ポータル―」の開設
岡田秀則(国立映画アーカイブ 主任研究員)
第3部:報告「映画資料展―2023年現地報告」(25分)
登壇者
1.甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性(会場:京都国立近代美術館、東京ステーションギャラリー)
登壇者:山口記弘氏(東映株式会社・経営戦略部フェロー)
2.娯楽映画の黄金時代・日欧映画交流(会場:インスティトゥト・セルバンテス東京)
登壇者:ダニエル・アギラル氏(映画史研究家、翻訳家)
3.「日本アニメーションの父」政岡憲三とアニメーションの現在(会場:帝京大学総合博物館)
登壇者:堀越峰之氏(学芸員)
第4部:セミナー「映画資料と著作権~文化的活用とデジタルアーカイブをめぐって」(1時間)
講 師
五常総合法律事務所 パートナー弁護士 数藤雅彦氏
第5部:セミナー「映画資料最前線―映画館文化発掘の試み」(45分)
登壇者
1.かつてそこに映画館があった-「消えた映画館の記憶」について
澤田佳佑氏(サイト「消えた映画館の記憶」管理人)
2.鳥取県の映画文化研究-映画資料が語る地方の映画文化史
佐々木友輔氏(鳥取大学地域学部准教授)、杵島和泉氏(鳥取大学地域学部)
第6部:シンポジウム「映画資料アーカイブと地域連携―その可能性を探る」(1時間10分)
登壇者
パネリスト :
小津安二郎松阪記念館│岩岡太郎氏(研究員)
茅ヶ崎ゆかりの人物館│加藤厚子氏(運営アドバイザー)
羽島市映画資料館│近藤良一氏(相談役)
神戸映画資料館│田中晋平氏(研究員)
モデレーター:
国立映画アーカイブ│岡田秀則(主任研究員)