VIPO(ヴィーポ)とJLPP事務局は、文化庁からの委託を受け「令和6年度活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として開催する、第10回JLPP翻訳コンクールの実施要項を発表いたします。
JLPP翻訳コンクールは日本文学の優れた翻訳家を発掘・育成することをめざすプログラムです。さらに日本文学の魅力を広く伝えるべく、現代文学部門に加え、昨年開設した古典文学部門の2部門で実施します。今回の対象言語は、現代文学部門は英語とスペイン語、古典文学部門では英語となります。
過去のJLPP翻訳コンクールでは、ポリー・バートン氏(松田青子『おばちゃんたちのいるところ』世界幻想文学大賞2021年短編集部門受賞 他)やサム・ベット氏(川上未映子『ヘブン』2022年ブッカー国際賞最終候補 他)など、現在世界の第一線で活躍する文芸翻訳家を輩出しています。日本文学作品の翻訳家を目指す方々は、6月の応募受付開始をお待ちください。
応募期間 | 2025年6月1日(日)〜6月30日(月)※日本時間 |
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目的 | 日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させるため、海外発信の基盤となる翻訳家の発掘・育成を行います。 |
言語および課題作品 | 【現代文学部門】 言語: 英語/スペイン語 課題作品:[小説]井上荒野 著「二十人目ルール」 【古典文学部門】 言語: 英語 課題作品:井関隆子 著『井関隆子日記』(日記の一部より出題) |
応募資格 | 国籍、年齢は問いません。ただし、本事業の主旨が、翻訳家を目指す者の育成であることから、翻訳作品の単行本(共訳を含む)の出版経験を有する者は応募できません。なお、雑誌・アンソロジー等での掲載経験は可とします。 |
賞金 | 最優秀賞:各部門・言語 1名 100万円 優秀賞:各部門・言語 2名 各25万円 |
応募方法 | 詳細は第10回JLPP翻訳コンクール告知ページよりご確認ください。 https://www.jlpp.go.jp/competition10/index.html ※応募専用ページは2025年6月1日(日)に開設します。 |
審査委員 ※アルファベット順 |
【現代文学部門】 英語 ・Kendall Heitzman氏(日本文学翻訳家、アイオワ大学准教授) ・鴻巣友季子氏(翻訳家、文芸評論家) ・Stephen Snyder氏(日本文学翻訳家、ミドルベリー大学教授) スペイン語 ・Marina Bornas氏(日本文学翻訳家、映像翻訳家) ・野谷文昭氏(ラテンアメリカ文学翻訳家、東京大学名誉教授) ・Alfredo López-Pasarín Basabe氏(日本文学翻訳家、早稲田大学教授) 【古典文学部門】 英語 ・Janine Beichman氏(日本文学研究者、翻訳家、大東文化大学名誉教授) ・Peter MacMillan氏(翻訳家、詩人) ・Meredith McKinney氏(日本文学翻訳家、オーストラリア国立大学名誉准教授) ・森山 恵氏(詩人、翻訳家) |
日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させるため、海外発信の基盤となる翻訳家の発掘・育成を行うとともに、出版社等による作品の海外展開を促進しています。また、世界の文学関係者、出版関係者等を対象に、日本の活字文化の理解をより深めるための活動を実施しています。
https://www.vipo.or.jp/project/jppp/
JLPP事務局
E-mail: jlpp_office@jlpp.go.jp
※メールでお問い合わせの際は、件名に「JLPP翻訳コンクール応募」とご明記ください。