VIPO(ヴィーポ)は、2024年9月27日(金)に、Apple TV+でシーズン2が配信中の『Pachinko パチンコ』のエグゼクティブ・プロデューサーで製作・脚本を手がけたスー・ヒュー氏を講師に迎えオンラインセミナーを実施しました。
スー・ヒュー氏は脚本家として活躍後、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の『見えない訪問者 ~ザ・ウィスパーズ~』でショーランナーを務め、ヒットシリーズとなった『ザ・テラー』に続いて手がけた『Pachinko パチンコ』のシーズン1は、ピーボディ賞、アメリカン·フィルム·インスティチュート·アワード、クリティクス·チョイス·アワード、ゴッサム·インディペンデント映画賞など11の国際的な賞を受賞し、現在Apple TV+でシーズン2も配信中です。
本セミナーは、2023年度より実施し好評だった下記3つのセミナーに続く「ハリウッド・フロントランナーの視点」第4弾として開催しました。
今回もハリウッドの最前線で活躍する講師から、アジアにルーツを持つ女性だからこそ実現した『Pachinko パチンコ』の企画経緯やそのピッチングにおける工夫や制作秘話から、韓国語・日本語・英語の3カ国後で展開する番組制作の手法まで、貴重なお話を多く聞くことができました。
セミナーでは、『Pachinko パチンコ』がなぜ多くの視聴者を魅了し広く受け入れられたのかについて、市場が常に求める「新しく、それでいて多くの人が身近に感じられるストーリー」(在日韓国人の話は世界ではあまり知られていないけれど、視聴者が故郷を思い出すような、家族の話であるという点でとてもユニバーサル)であったという点を挙げていたのが印象的でした。また『Pachinko パチンコ』の製作に留まらず、ショーランナーとして番組製作を進めるにあたってマーケティング会社で働いていた際に身についたプロジェクト管理のスキルが活きているといったスー・ヒュー氏ご自身のキャリアの話や、一緒に組む監督をどのように探しているのかといった、海外との映像製作に今後関わりたい日本の製作者の皆様にも参考になるお話しも多く頂きました。
VIPOでは、今後もハリウッドや世界進出を目指すコンテンツビジネス業界の皆様に役立つセミナー等を実施していく予定です。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
担当:伊藤・風岡
e-mail: seminar@vipo.or.jp