一般社団法人CiP協議会

先進コンテンツ技術による地域活性化促進事業 支援事例

一般社団法人CiP協議会東京都竹芝地区の竹芝ふ頭プロモーションに係る事業

本事業はコンソーシアム構成組織が密に連携をとり、竹芝ふ頭において、東京都島しょとのコミュニケーション手法や、ふ頭の動線案内の確立等、先進コンテンツを用いることにより、ふ頭の抱える課題解決のため事業を展開する。

今回のコンテンツ制作について

特に気を遣っている点

2017年8月に竹芝客船ターミナルで「竹芝夏ふぇす」を開催。催事という特殊な環境でのコンテンツ活用であったため、展示物として各コンテンツを設置するのではなく、会場に溶け込むよう海面をイメージしたプロジェクションサインの表示や、ロボットによる遠隔参加者が1F、3Fで分かれた会場を行き来できるように移動制限は特に設けていない。また乗船客が集まる19時を意識して構成した。

最も苦労した点

公共施設であるため、広告条例に合わせた表示内容の制作や、設置時の安全面および表示場所について関係各所との調整が必要であったこと。案内表示では投影場所が凹凸のある色つきのレンガであり表示が見えやすい位置設定に苦労した。

新たな技術や技法

音楽ステージの映像を自動的に編集・スイッチングするLiveCJという新しい技術を活用し会場に配信した。LiveCJは、2016年度にCiP協議会がビルボード・ジャパンと共催した「LIVE MUSIC HACKASONG」というロングランハッカソンにおいて最優秀賞をおさめた技術。使用したカメラは4台。最初はスイッチイングスピードが速かったが、酔客もいたため翌日からは少し遅めのスイッチングに変えて雰囲気に合わせた。

コスト削減に効果的な独自の手法

催事の予算規模では、実施に必要な機材を全て用意することは困難であったため、関係各所からの備品の貸し出しや機材提供を受けることで実現した。遠隔プレゼンスシステムはDouble Robotics製「Double」を使用。

ユーザーターゲット・年齢制限

夜間の開催であることや立地上、現地民や仕事帰りの大人を対象としている。ロボット(遠隔プレゼンスシステム)を使った遠隔参加については、ネットワークさえ有していれば年齢制限は設けずに実施し、実際に小笠原から子どもが音楽ステージを鑑賞し、音に合わせてダンスのような動きをするなどしていた。

地域振興のための注力点

竹芝は島しょ部(小笠原諸島や伊豆諸島等)との玄関口であるため、場内で島しょ部に関する映像を投影し観光資源として活用した。さらに、小笠原からロボット(遠隔プレゼンスシステム)で遠隔参加してもらい関係地域の連携を行った。
催事の来場者は2016年度より約2000人増加し、先進コンテンツを用いたことで、場内に祝祭感を醸成し、地域振興に貢献したといえる。
また、CiP協議会は、竹芝地区に産学官の連携のデジタル×コンテンツ産業集積地を構築するため活動をしており、本事業は、東京都都市再生ステップアップ・プロジェクトの一環でもある。

配信先

CiP協議会 Web:http://takeshiba.org/
CiP協議会Facebook:https://www.facebook.com/cip.takeshiba/

実施事業者からのコメント

CiP協議会では、竹芝地区にデジタル×コンテンツの産業集積地を構築するため日々活動しております。