VIPO

インタビュー

2019.10.16


「ロッテルダム国際映画祭」の企画マーケット「CineMart」攻略法――選ばれた企画の90%が映画化される理由
毎年1月末~2月にかけて開催される「ロッテルダム国際映画祭(IFFR: International Film Festival Rotterdam)」。VIPOでは、IFFR PROのMirjam Klootwijk氏を招いて「ロッテルダム国際映画祭企画マーケット(CineMart)攻略セミナー」を開催しました。「ロッテルダム国際映画祭(IFFR)」は国際映画祭の中でも早くから企画マーケットを開始(今年36回目)し、選ばれる企画のほぼ90%が実際に映画化されています。そのため今では、高度で完成度の高い企画が集まるかなり狭き門の企画マーケットとなっています。今回はセミナー後に、「CineMart」の特徴や、国際的に活躍できるプロデューサー像、国際共同製作の可能性などをさらに深くお伺いしました。

(以下、敬称略)

 

「なぜこの作品を世に出す必要があるのか?」企画の根幹が問われる

企画マーケット「CineMart」の参加メリットと仕組み
 
VIPO事務局次長の槙田寿文(以下、槙田)  今回は東京まで来てくださってありがとうございます。
 
Mirjam Klootwijk(以下、ミリアム)  こちらこそ、ご招待いただきありがとうございます。
 
槙田  今日はとても有益なセミナーができたと思っております。「ロッテルダム国際映画祭」は2019年で48回目ですが、「CineMart」は何年くらい続いていますか?
 
ミリアム  今年で36回目を迎えました。
 
槙田  さすが、歴史ある「CineMart」ですね。
セミナーの繰り返しになりますが、プロデューサーが参加する際のメリットなどを詳しく教えていただけますか?
 
ミリアム  「CineMart」は共同製作マーケットで、国際的な映画プロデューサー、制作会社や映画の業界のプロ、こういった方々を引き合わせる機会を提供する場です。ですから、開発途中にある企画、つまり、完成された作品ではなく、企画・プロジェクト段階のものを対象としています。開発段階で見つかった提携先、パートナーがそこに入り込んで、作品を完成させるのが一般的な共同製作マーケットの流れです。
 
プロセスとしては、まず「CineMart」では、いくつかの企画を選びます。選ばれた企画のプロデューサーには業界のプロと1対1の商談をする機会が提供されます。
 
参加のメリットは、商談によって、共同製作あるいは出資パートナーを探すことができることです。ご自身の企画やプロジェクトでマーケットに参入することは簡単なことではありませんから、このような共同製作マーケットに参加することによって、ご自身のネットワークを構築し拡げる機会が得られることも、大きなメリットですね。
 
重要なポイントは、今、ご自身の企画がどういうステージにいるのかを理解することです。
 
本日参加しているプロデューサーの方々は、ご自身の企画やプロジェクトを世に出す、あるいは実現させることがいかに難しいことかをよくご存知かと思います。「CineMart」では、新進のプロデューサーをサポートし、機会を提供しています。
 

「CineMart」の選考方法
 
槙田  選考はどのようにされますか? ポイントはありますか?
 
ミリアム  「ロッテルダム国際映画祭(IFFR)」では、どちらかというと芸術志向の高い、アーティスティックな作品が選ばれる傾向にあります。
 
選考基準には2段階あります。
 
第1段階の選考プロセスでは、まず「タイトル」、そして企画が製作される国や作品自体の情報、そして現在のステータスについても必要です。また、プロデューサーとして、「CineMart」におけるゴールや目標が明確なことも大事です。映画祭、フェスティバルに参加した過去の経験もお伺いしています。
 
非常に大事なことは、意気込みや動機、つまり「なぜこの作品を世に出す必要があるのか?」「なぜこの作品のストーリーを語ること、表現をすることがあなた方にとって重要なのか?」そこの理由を明確にすることです。
 
第1段階の選考を通過した企画には、さらなる情報をお願いしています。これが第2段階です。
 
私たちとしては、企画が実際に完成し、素晴らしい作品として「ロッテルダム国際映画祭(IFFR)」で上映されることを念頭に置き選定をしています。ですから皆さんが応募する際には、ご自身の企画をどこのマーケットでプレゼンし、あるいは製作するのが最適なのか? ということを今一度考えて、応募をしていただきたいと思います。
 
そしてもう1点、「CineMart」では、他のマーケットで提案された企画は基本的には受け付けておりません。映画製作者、セールスエージェント、テレビのディストリビューター、さまざまな出資者など、国際的なフィルムのプロフェッショナル集団は世界各国のこのようなイベントに多く参加しています。以前見たことがある企画は、どうしても新鮮さに欠けてしまうので、私たちは常に新しいフレッシュな企画を探しているのです。
 

「CineMart」のメンター制度とは?
 
槙田  メンター制度についてご説明していただけますか?
 
ミリアム  まず、ロッテルダムのチームが選定を行い、企画が選ばれます。
 
一旦企画が動くと、メンターが指名され、1カ月前にメンターがプロジェクトチームに対して、次のような内容についてアドバイスを行っていきます。
・どのような製作計画を立てているのか?
・どのような目標を持って「CineMart」に参加するのか?
・「CineMart」に参加するためのプランがきちんと整っているか?
それから「CineMart」に招待された世界各国のプロデューサーたちに企画が公開されます。
 
槙田  メンターはどのような方たちですか?
 
ミリアム  映画業界で長年経験を積んでいるプロデューサーがメンターになることが多いです。国際的に活躍している方々です。
 
槙田 その方たちとのマッチングはどのように決めるのですか?
 
ミリアム  私たちが、「このメンターにはこの企画が合っているのではないか?」ということもありますし、メンターの方々に全ての企画から気に入ったものを選んでもらうこともあります。例えば南米でプロデューサーの経験が豊富であれば、南米の企画のメンターを務める方が良いことがあります。
 
槙田 メンターの期間は短いですよね。具体的なアドバイスはどのプロセスでどの程度していくのですか?
 
ミリアム  参加者が「CineMart」開催中に、プロデューサーや出資者にきちんと売り込むピッチができるように準備を整えるのがメンターの狙いです。プロデューサーや出資者を見つけるところまでの面倒を見ることはできませんので、プロデューサーや出資者の候補に会って、うまくピッチができるところまでお手伝いするということです。
 
「CineMart」に参加できるプロデューサーは私たちが招待した方たちだけです。私たちは非常に慎重にプロデューサーやセールスエージェント、ディストリビューターのプロフェッショナルを探します。
 
事務局では選定した全ての企画を詳細に記載し、それらを業界のプロフェッショナルに送ります。彼らは、その中から「絶対にこのチームと会いたい!」という5つの企画チームを選び、逆に、企画チームにも判断してもらい、5名のピッチの相手を選んでもらいます。
 
企画チームに割り当てられたメンターが、その企画チームと議論し、プロフェッショナルたちともディスカッションしながらミーティングを重ねていきます。
 

「CineMart」の変化
 
槙田  今後「CineMart」が目指していく方向性で共有されたいことはありますか?
 
ミリアム  今回、マーケットの運営の仕方、企画チームとの作業のやり方をちょうど変えたところです。常に何が一番良いやり方なのかを模索し、今年は変えて、新しい方向性でやっていこうと思います。どのように企画チームが共同製作者、出資者とコラボレーションするのが一番良い方法なのかをいつも考えていますので、常に決まっているわけではありません。
 
槙田  近年、選考される企画の数が25から15に減ったと聞きました。10件、減るというのは大きいですよね。減らすにあたって、なんらかの変化があったのでしょうか?
 
ミリアム  今年から減らしました。今は共同製作のためのマーケットが増えてきています。そのような状況の中で「CineMart」はもっとイノベーションや改善が必要だと思いました。今まで25の企画を扱っていたのですが、そうするとミーティングの数も非常に限られてしまい、それぞれのミーティングの時間が短いという問題がありました。
 
今回、15に企画を減らすことによって、チームごとに企画に関するミーティングを5つの企業やプロデューサーとできるようになりました。そして企画チームと、事前に問題を十分にディスカッションし、ミーティングのときに何を出せばいいのか? どういったオファーを望んでいるのか? そういったことを詰められるようになりました。
 
ミーティング時間も30分から1時間45分に延ばすことができました。30分だと交渉までできず、あまり進捗がなかったのですが、今はもっと深い交渉まですることができます。「CineMart」が終わった時点で以前よりももっと一歩先に進んだ段階までコラボレーションを持って行けるようになり、もっと深い話をする時間も取れるようになりました。
 
そうしたことで結果的に、企画が実際の作品になる可能性が高くなりました。私たちが望んでいることも“企画が実現すること”ですので、企画にはより多くの機会を提供できるようになったと思います。
 

マーケットでポテンシャルがある企画が求められる

ヨーロッパの助成制度
 
槙田  さきほど、資金の話がでましたが、ヨーロッパ各国は、海外との共同製作に対して何らかの助成金があるのでしょうか?
 
ミリアム  ヨーロッパの中でも大きい国、主要な国、豊かな国はそういった助成金を出しています。例えばフランス、オランダはこういった共同製作のための資金提供をたくさん行っています。
 
槙田  共同製作する対象国として、アジアが不利ということはないでしょうか?
 
ミリアム  プロデューサーは企画が成功するかどうかに関心を持っています。そして相手とのつながりをきちんと築けるかということ。文化が違うのでコネクションを作るのが難しい場合もあるかもしれませんが、やる前からアジアだから難しいのではという先入観は特にありません。
 
槙田 アジアとヨーロッパのプロデューサーが知り合う場所として、「CineMart」やロッテルダムの他に、良い場所はありますか?
 
ミリアム  ほかには「ラボ」ですね。イアバ(EAVE)のTies That Bindもアジアのラボを持っています。そこでは5人のアジアのプロデューサーと5人のヨーロッパのプロデューサーが非常に小さいワークショップを一緒に行っています。
 
槙田 それは日本のプロデューサーも参加できますか?
 
ミリアム  はい、参加できますよ。
 
槙田  そういった情報も日本のプロデューサーは持っていないので、本来、どこかVIPOのような組織がそういうことを伝えるようなセミナーを開かないといけませんね。
 
ミリアム  それはすごく良いアイディアだと思います。海外の大学でもそういった映画製作の講座があると聞いています。日本でも学生のうちから、共同製作のマーケットや、国際映画祭の重要性について学べるといいですね。
 
槙田  そうですね。日本ではそういったノウハウの共有が少ないかもしれません。
 
ミリアム  もし日本でVIPOさんがそのような役割を担っていただけるのであれば、大変すばらしいと思います。
 
槙田  「CineMart」から、ヨーロッパの主な国の共同製作の仕組みや実際のアプライの方法を教えてくださる方を派遣していただくことはできますか?
 
ミリアム  「CineMart」も協力させてもらいますし、他にもAce Producers(ヨーロッパおよび、それ以外の国々の経験豊かな独立系プロデューサーの唯一のネットワーク)は全てのマーケットについてご存知なので、そういった方々も協力していただけると思います。
 

国際共同製作の映画を進める上で
 
槙田 製作資金についてですが、ヨーロッパでは、いろいろな国から少しずつ調達できるので、特に資金面では日本よりもプロデューサーや映画に対するサポートが充実していると感じています。
 
ミリアム  その通りだと思います。日本の状況は残念だと思います。
 
槙田  ミリアムさんは、どのような日本映画の企画だと、ヨーロッパの助成金で共同製作がしやすくなると思われますか?
 
ミリアム  明確な戦略を説明することはすごく難しいですが、「CineMart」ではどのような作品を見ているかというと、監督のビジョンがはっきりしているもの、監督の名前が国際的に知られているかを見ます。「映画はこうではなくてはいけない」と言うことはできません。私たち選考チームは、自分の個人的な考えで選んでいるので、どういうものが選ばれやすいかというものはありません。
 
ただ、マーケットでポテンシャルがあるかどうかは見ています。つまり、「映画祭で上映される可能性があるだろうか?」。ただ、私たちはかなり初期の段階の企画を見ているので、その時点でどういうものが成功する可能性があるかの判断をするのは難しいわけです。
 
そこで、すでに国際的な活躍をしていて、共同製作経験のあるプロデューサーがついていて、そのプロデューサーが「この企画はうまくいく!」と考えているのならば、私たちもその作品を選考する可能性は高いです。
 

プロデューサーは監督のビジョンを明確に理解していることが必要

「CineMart」におけるアジアの存在、日本の不在
 
槙田  セミナー冒頭でも来場者に聞いていましたが、日本の若手プロデューサーは「ロッテルダム国際映画祭(IFFR)」の「CineMart」(企画マーケット)について実態をまだまだ把握していないと思いました。会場では1/3くらいしか映画祭のことを知らないようでしたし、応募となるとゼロでしたね。それについてどのように思われましたか?
 
ミリアム  意外ではありましたが理解もできます。今日、多くの日本のプロデューサーの方とお話しをしましたが、英語のレベルがあまり高くはなかったので仕方がないと思いました。英語のレベルによっては、世界の見方も変わってくると思いますし、特にプロデューサーは知っている文化に焦点を当てて、より安心できる環境の中で仕事をされたいと思います。ですから「ロッテルダム国際映画祭」や「CineMart」は、“別世界”、“別文化”という認識があるかもしれません。
 
槙田  アジアからの応募はいつごろからどのような感じで増えていますか?
 
ミリアム  プログラムの関係者がいろいろな国を訪問して、「ロッテルダム国際映画祭」や「CineMart」のプロモーションをするようになってから、アジアからも増えるようになったと思います。いろいろな企画が「ロッテルダム国際映画祭」や「CineMart」で観られるようになったのもアジアに訪問するようになってからです。
 
槙田  ミリアムさんから見て、「CineMart」での日本の不在はどのように映っていましたか?
 
ミリアム  あまりにも応募作品が多いので、日本のプロデューサーがこの機会を活用していたかどうか、残念ながら明確にはお答えできません。でも、過去2年間に選ばれた作品を見ますと、その中に日本の企画が1つもなかったので、それは不思議に思いました。
 
日本は島国ですから、おそらく全てが日本の中でまかなえる状況かと思いますが、タイなどは他国と国境を共有しているので他の市場やプロデューサーと知り合って協力することが容易なのだと思います。
 
槙田  ヨーロッパのプロデューサーから見て、アジアとの共同製作はどのように見ていらっしゃいますか?
 
ミリアム  私はヨーロッパでのプロデューサーではありませんので、お答えするのは難しいですが、過去、ヨーロッパとアジア間の共同製作映画を見ますと、非常に良い関係ができていると思います。お互いにさまざまなサポートができると思います。
 
ヨーロッパからは資金提供ができると思いますし、アジアには非常に優れたアニメのスタジオがありますし、非常に良い技術をもっていますので、アジアから学ぶこともたくさんあると思います。
 

企画を実現させるプロデューサーとは? プロデューサーの地位は?
 
槙田  ミリアムさんから見て、企画を成立させるプロデューサーはどのような特徴をもっていると思いますか?
 
ミリアム  プロデューサーは監督のビジョンを明確に理解している方、監督のアーティスティックなアプローチをきちんと映画製作に翻訳できる方です。資金調達面でも有能でコミュニケーション能力に優れ、あと非常に重要なのは柔軟性だと思います。
 
槙田  今、ミリアムさんがおっしゃったプロデューサーは独立系のプロデューサーと考えてよろしいですか?
 
ミリアム  どこかの会社に所属していてもかまいませんが、独立していることは必要です。というのは、メジャースタジオに所属していると、メジャースタジオから必ず細かいところまで口を出されてしまうからです。
 
槙田  そのプロデューサーたちは企画が成立した場合に、著作権など、映画に対してどのような権利をもっていますか?
 
ミリアム  どのくらいの権利を持っているかはわかりませんが、企画の最初から監督とプロデューサー間で議論を行います。権利に関しては、例えば私たちが行っているタイガーコンペディションというコンペがあるのですが、タイガー・アワードの受賞者は監督とプロデューサー両方です。というのは、映画は監督とプロデューサーのコラボレーションで行われているからです。
 
プロデューサーの権限としては、映画完成後、
・どこでプレミア上映をするか
・それ以降の上映計画
そういったもののほとんどは、監督ではなくプロデューサーに決める権利があります。
 
槙田  その辺が日本の独立系のプロデューサーの方たちとの大きな違いだと思います。日本の場合は、プロデューサーフィーもろくにいただけない状態で、権利については、自分の会社で100%作らない限りはいただけません。ですからプロデューサーでお金持ちになった方はいませんね。
 
ミリアム  一握りのトップのプロデューサー以外にお金持ちはいないと思います。プロデューサーとして、収入を得るのは難しいと思います。やはり映画の制作に関わるのは、お金のためではなくて、映画を作りたいからだと思います。
 
槙田  日本はその一握りもいないんです。皆さん、お金のためにやっているわけではないとは思いますが、現実的には、各自のモチベーションだけでなく、映画業界全体の成長にも影響してくると思います。
 
日本の若いプロデューサーにアドバイスをいただけますか?
 
ミリアム  最初のアドバイスは、ぜひ英語力を向上させてください。2つ目はどのような企画が好まれるかをもっと考えてください。3つ目は、短編でもいいので、どんどん製作をして経験を積んでください。そして、最後は私たちの「Rotterdam Lab」(プロデューサー養成ラボ)にぜひ参加してください。
 
槙田  VIPOはずっと「Rotterdam Lab」に参加させていただくつもりです。これまで2回(1回目インタビュー記事2回目インタビュー記事)参加しています。釜山国際映画祭(Asian Film Market)ではVIPOブースで企画ピッチの機会を提供していますし、アニメーションではありますが企画ピッチトレーニングなども行っています。
 
ミリアム  それは、とてもいいことですね。どんどんチャレンジしてください。
 
槙田  本日はセミナーに続いて貴重なお話をありがとうございました。
 

 
 

Mirjam KLOOTWIJK
IFFR PRO International Relations

  • Mirjam Klootwijk graduated from Erasmus University Rotterdam in 1995 with a master’s degree in Art, Culture and Society Studies and a minor in Management and Organisation. Since then she has worked for the programme department of International Film Festival Rotterdam. In 2001 she worked as junior producer for Lemming Film. Since 2011 she has been working for International Film Festival Rotterdam, first as assistant to the director and from 2015 as head of international relations. She is part of the IFFR PRO team and a member of the preselection committees for HBF and CineMart. She is guest and programme coordinator for Curacao IFFR and coordinator of the talent development programme Boost NL.

 

Company profile
  • International Film Festival Rotterdam focuses on independent and remarkable cinema. Priding itself on being a supportive platform where both audiences and industry are invited to look ahead. IFFR actively supports new and adventurous filmmaking talent through its IFFR PRO activities; co-production market CineMart, its Hubert Bals Fund, in- market training for emerging producers at Rotterdam Lab and other fruitful and innovative Industry- related activities.
     
    Contact details
    Phone: +31 10 8909090
    Email: guest@IFFR.com
    Website: www.IFFR.com


新着のインタビュー記事はメールニュースでご案内しています。
よろしければ、こちらよりご登録ください。

メールニュース登録


インタビューTOP